• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「攻めの売り場」と「守りの売り場」の好一対

見えてきた「あべのハルカス」の売り場戦略

2013年9月18日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

今年6月から順次、商業施設がオープンしている「近鉄百貨店あべのハルカス」の全景

 あまり知られていないが、大阪第3のターミナルは天王寺地域である。JR、地下鉄2線、近鉄が乗り入れており、1日の乗降客数は80万人前後とされている。そこに新たなランドマーク、「近鉄百貨店あべのハルカス」のタワー館がオープンして3カ月が過ぎた。

 「あべのハルカス」という商業施設はこのタワー館だけではなく、専門店街「ウイング館」もオープンして完成形となる。その「ウイング館」の地下2階の一部である総菜売り場が9月19日に先行リフレッシュオープンし、4階の一部から8階までの上層階が10月10日にオープンすることが先日発表された。地下2階の残りと地下1階、2階、3階、3.5階、4階の残りは来年春に全面開業するが、日程は決まっていない。

 食品売り場について筆者は専門外であるため、言及できるほどの知識も見識もないので差し控えたい。今回発表があった4階の一部から8階についての構成はなかなかに個性豊かなラインナップを揃えたと言える。

 以前、6月にタワー館がオープンした際に、百貨店部分の感想を書いたことがある(記事はこちら)。建物自体は美しくモダンに変身したが、ブランドラインナップはそれほど珍しいものはなく、むしろオーソドックスでベーシックなものが多いという印象だった。各フロアの導線も入り組んでおらず逆にシンプルすぎるのではと思えるほどの単純さだった。要約するとそんな感じである。

 ファッション業界の評論家やコンサルタントからすると新鮮味も面白みもないありきたりな施設と映ったようだが、第3のターミナルとは言いながらも近隣に民家が多数存在する下町の百貨店としては、なかなか手堅く身の丈に応じたブランドを集めたと感じた。

 ただし、評論家やコンサルタントの指摘が間違っているわけではないだろう。筆者も実際、同じように感じた。しかし、いくら新鮮で面白くても地域住民に支持されなければ商業施設としてはおしまいなので、近鉄百貨店の選択は正しかったと今でも考えている。

 そのタワー館の開業から3カ月の業績も今回発表された。計画値を下回っているものの、来店者数は740万人で前年比1.9倍、売上高は240億円強で前年比35%増となっており、まずまずの出足だといえる。発表の席上で、一般紙の記者たちは口々に計画値を下回っていることについて尋ねていたが、逆に近年、計画値通りに推移した新規商業施設があったのかと尋ねたい。

コメント0

「「糸へん」小耳早耳」のバックナンバー

一覧

「「攻めの売り場」と「守りの売り場」の好一対」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員