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3500円スマホはアフリカを席捲するか?

携帯電波の入らない村でもスマホを売る

2013年10月11日(金)

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 今年8月20日、米フェースブック、韓国サムスン電子、スウェーデン・エリクソン、フィンランド・ノキアは新興国におけるインターネット利用の拡大を目指す新団体の設立を発表した。狙うのはネクスト40億(フォービリオン)と言われる新興国40億の人口。潜在的なスマートフォンユーザーだ。

 こうしたスマホ普及の動きは新興国に留まらず、発展途上国であるアフリカのケニアでも既にみられる。しかも最貧地区においてもだ。

 ケニア北西部にあるトゥルカナ湖。面積は6405平方キロメートルと琵琶湖の約10倍。エチオピアとの国境に位置し、砂漠にある湖としては世界最大規模だ。猿人化石が発見されるなど、人類史において重要な場所であると同時に、慢性的な干ばつ、洪水などの災害のためケニアの中でも貧困率が高い地域だ。

 トゥルカナ湖は映画「ナイロビの蜂」の舞台でもあり、ナイロビ在住の英国人外交官夫婦がここで事件に巻き込まれていく。詳しいあらすじはここでは触れないが、そんなアフリカの厳しい現実を象徴した場所とも言える。

ケニアの田舎町ロドワルで見かけたスマートフォンの広告。データ通信費込みで3499ケニアシリング(約3500円)は格安だ

 ケニアの首都ナイロビから600キロメートル。トゥルカナ湖に近い都市ロドワルで驚くべき広告を見かけた。

 ─スマートフォン「IDEOS」、今ならたったの3499ケニアシリング(約3500円)、データ通信ポイント付き─

 ケニアでも辺境と言われる、こんな地でスマホが発売されていた。しかも驚くべき値段でだ。

 このスマホを販売するのは、ケニアの携帯電話会社大手のサファリコム。携帯の普及を進めるため、ショートメッセージ(SMS)による電子マネーを開発するなど次々と新サービスを展開している革新的な企業だ。

 サファリコムに追随して、印バルティ・エアテル、フランステレコム系のオレンジなどの競合も入り込みケニアに携帯が一気に普及した。

ケニアのトゥルカナ族と著者

 ケニアで約7割近くの市場シェアを持つサファリコムは人口の95パーセントが住むエリアまで通信をカバーしている。日本人にも馴染み深い遊牧民のマサイ族も、携帯を駆使して電子マネーサービスで羊を売買している程だ。

 そんなケニアにあって、トゥルカナ地域は、携帯の電波が入りづらい数少ない地域。にもかかわらず携帯を手にしている人を時々、目にする。

 不思議に思って「一体、どこで使うのか」と尋ねると、男は質問には答えず黙って遠くの丘を指差した。その場所に行くと、何とそこでは電波が入る。地元の人々はここに訪れて携帯を使う。まるで、集会場のようだ。

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「3500円スマホはアフリカを席捲するか?」の著者

芝 陽一郎

芝 陽一郎(しば・よういちろう)

アイスリーデザイン 社長

2005年、アイスリーデザインを設立し社長に就任。スマートフォン関連のアプリ、システム開発を手がける。一方でケニアのベンチャーに投資。アフリカのIT業界に広く人脈を持つ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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