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月2万食を売る“アイスクリーム・ガール”の起業物語

本当にそのビジネスを愛せるか、それが大切

2013年9月20日(金)

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スミッテン・アイスクリーム創設者のロビン・スー・フィッシャー

 液体ナイトロジェン、二重らせん形撹拌器、粘質性測定モニター――。

 まるで化学の実験室に並ぶ道具のようだが、これがサンフランシスコの人気のアイスクリーム・ショップ、スミッテン・アイスクリームになくてはならないものである。

 スミッテン・アイスクリームの人気は、そのスムーズさだ。普通のアイスクリームのように、クリームのミックスを冷凍庫で凍らせるのではなくて、スミッテンではマイナス195度の液体ナイトロジェンを利用して、ミックスを急速に凍らせる。その間に、撹拌器が激しく回転。長い時間をかけないので、水分が大きな氷の粒になるのを防ぎ、夢見るように限りなくスムーズなアイスクリームができるのだ。

 そして、驚くべきは、このアイスクリーム作りを注文ごとにやってくれること。客は、自分の注文したフレーバーが目の前でミステリアスな煙を立てて凍っていくのを見ることができる。60秒ほど待てば、特製コーンの上に載せられたアイスクリームが手渡される。

 スミッテン・アイスクリームが生まれたのは2009年のことだ。創設者のロビン・スー・フィッシャーは、液体ナイトロジェンの冷却機能を統合したマシーン「ケルビン」を手押し車に載せて、サンフランシスコの路上で手作りアイスクリームを売り始めた。

 材料には、新鮮なミルクや果物など最高のものを選び、それを混ぜ合わせたミックスを、注文に従ってひとつひとつケルビンが凍らせる。新奇さとおいしさが口コミで人気を呼び、フィッシャーの赤い手押し車の前には行列ができるようになった。

 そんな人気も手伝って、2011年には初めての店を構えることに。場所は、サンフランシスコ市内に新しく作られた屋外フードマートで、数店の店舗はすべて輸送コンテナーづくりという面白い場所である。そこでは4台の機械を設置して、毎日4種類のフレーバーを提供できるようにした。2つはクラシックなフレーバーで、バニラとチョコレートをちょっとひねった味付けにしたもの。あと2つは、季節の果物を使ってフレーバーを開発する。

 そして、この市内の店舗でもいつも行列ができるようになった。最近では、ハイエンドのアルチザン風アイスクリームは何種類も市場に出てきているが、目の前で自分のアイスクリームを作ってもらえるのは、ここだけだ。

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「月2万食を売る“アイスクリーム・ガール”の起業物語」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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