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“醜い少女”がトップデザイナーになった日

Jクルーを蘇らせた生え抜き女性のキャリア

2013年10月4日(金)

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(写真:Barcroft Media/アフロ)

 今年1月、オバマ大統領の2期目の就任式で、ミッシェル夫人の紺色のコートが注目を集めた。光沢のあるジャカードのネクタイ地で作られたもので、上半身はフィット感とストレートなラインで構成されながら、ウェストから下はフレアー状に広がるというエレガントなデザイン。

 後に、これが代表的アメリカン・ファッションのブランド、Jクルーのアイテムであることがわかって、国民はびっくりした。「全世界が注目するこの日の装いに、よりによってJクルー?」

 しかし、そう思った人々はアメリカのファッションの進化についていけていない。いや、少なくともJクルーの今を掴めていない。

 Jクルーと言えば、1983年にメールオーダーのファッション・ブランドとしてスタートした会社である。「ヤッピー」とか「プレッピー」といったことばが飛び交っていた時代で、Jクルーも高給取りのビジネスマンやビジネスウーマン、そしてその家族のイメージを体現していた。彼らが東海岸の避暑地であるナンタケットにいる時に着るような服、というのが基本的なコンセプト。それを手頃な価格で提供したのが、大ヒットにつながったのだった。

 だが、それから25年近く同じラインのファッションを続けてきたJクルーは、近年すっかり新鮮味を失っていた。人々が独自のセンスでアイテムを組み合わせてファッションを楽しむ時代に、面白味のない布や安全なラインの服ばかりが並ぶ。Jクルーの危機は、アメリカン・ファッションの危機でもあった。

 そのJクルーを救ったのが、ジェンナ・ライオンズだ。ライオンズが同社のクリエイティブ・ディレクターに就任した2008年から、Jクルーは世界のファッション関係者が注目するブランドに変身を遂げた。毎シーズン同じような服しか出さず、もはや誰もが目を向けなくなってしまっていたJクルーは、今や最優先のチェック・ブランドのひとつへと変貌。現在の年間売上は2003年から比べ3倍に膨れ上がり、22億ドルを記録している。ミシェル・オバマだけではなく、あの『ヴォーグ』誌の辣腕編集長アンナ・ウィンターもファンのひとりという。

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「“醜い少女”がトップデザイナーになった日」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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