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日本と中国が改革しないと、アジアは成長できません

シンガポールのターマン・シャンムガラトナム副首相に聞く

2013年10月8日(火)

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 シンガポールの玄関、チャンギ空港の利用客は2012年に5000万人を突破し、今年も前年を上回るベースで増え続けている。1981年の開港以来430もの世界、アジアの団体からの賞を受賞し続けており、空港業界の優等生だ。シンガポールを訪れる旅客も増えており、2013年8月も、前年同月比9.4%増の468万人の旅客が利用した。とりわけ中国と日本の旅客は2ケタ増で、年間旅客数が2012年をさらに上回るのは間違いなさそうだ。アジアを中心に、各国からシンガポールに向かう人が増えている。

 そんなシンガポールを舞台に、9月20日から世界の多国籍企業経営者など300人超が集まり、非公開で率直な討議を繰り広げたシンガポールサミット。日経ビジネス10月7日号に掲載したターマン・シャンムガラトナム副首相のインタビューを、未収録部分を含めて掲載する。

(聞き手は広野彩子)

サミット開催は今年2回目ということですが、狙いは何でしょうか。

シャンムガラトナム副首相:世界が急激に変化する中、世界経済の重心がアジアに移りつつあり、徐々にだが変化の中心的な存在になろうとしています。10年前と比べてみれば、グローバルなビジネスのあらゆる分野で、アジアの重要性が以前よりもはるかに増していることが、体感できるでしょう。

今後10年で、アジアは世界の重要な消費市場に

ターマン・シャンムガラトナム副首相兼財務相
英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスと英ケンブリッジ大学で学士号及び修士号取得、さらに米ハーバード大学ケネディスクールで修士号取得。シンガポールの中央銀行にあたるシンガポール通貨庁を経て、2001年政治の世界に。教育相を経て2007年に財務相就任、2009年から副首相を兼務。

 また世界経済の今後10年間を展望すると、アジアはこれからも潜在的な成長の可能性を秘めているというだけでなく、購買力水準の面からも重要な市場になるのは間違いありません。グローバル企業は、以前にも増してアジアでの存在感を高めることに関心を持つようになり、アジアにおける思想の潮流、世間の空気、課題、そして対立などをきちんと理解することに関心が高まっています。

 シンガポールサミットの趣旨はそうした関心を反映したものです。共通言語である英語で小さな円卓を囲みながら、ざっくばらんに意見交換できますからね。シンガポールでは意見が偏ることなく、便利に、自由な議論の場を提供できます。

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「日本と中国が改革しないと、アジアは成長できません」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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