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リスクを冒し続けた末にたどり着いた「答え」

第5回 良品計画(前編)

2013年10月10日(木)

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 第5回は、良品計画WEB事業部長の奥谷孝司さん。米ワシントン大学卒業後に技術者派遣の会社を経て良品計画に入社し、ドイツ赴任時にモノ作りを学ぶ。帰国後、欧州のプロダクトデザイナーとの提携を手掛けた。社長から「ウェブサイトが好きか?」と聞かれて、「はい」と答えて現職に。

 デジタルサービスで次々とヒットを飛ばしている良品計画WEB事業部事業部長の奥谷孝司さん。その人となりを紹介するには、まずは学生時代におけるかなり行き当たりばったりの奮闘記から始める必要があるだろう。

 行き当たりばったりとは失礼な表現だが、そんな人生が選択できる人は、個を尊重する、リスクを冒せるといった資質を持っている。デジタルマーケティングで成功するためには、こうした資質が必要ではないかという考え方に基づいて、私もこのコラムを書き始めている。

 時代はバブル真っ盛り。日本の成長は著しいものの、その成長に伴走するのは日本全国同一化の道だった。高校を卒業して大学に行って遊ぶのがお決まりのコース。ただ、奥谷さんは時代に違和感を抱いていた。

 ご両親は大学を出ていなかったからこそ、息子が大学に行ってくれるものとばかり思っていた。しかし、英語が得意だった奥谷さんは高校のときに海外に興味を持つ。友人の留学をきっかけに、留学斡旋会社を回り、高校の時にシアトルの高校に短期留学。帰国後、日本の大学受験に挑戦するも、浪人が確定した。ならば、同一よりも違いを認めてくれる米国に再び挑戦しよう。

 選択したのは、米ワシントン大学のコミュニケーション学科。そこには、高校時代に新聞を作っていたような辣腕のクラスメートが揃っていて、太刀打ちできずにC評価をもらってしまう。お父上に手紙を書いて、いったんは半年で帰国した。

 が、再度、渡米して、今度は、以前の反省を踏まえて、ちょっと楽に取れる単位を中心に取得。その後、エコノミクスとポリティカルサイエンスを専攻し、4年3カ月過ごした大学を卒業したのは1991年のことだった。

社会人になった直後に出合ったMUJI

 ご両親には申し訳ない話だが、また、就職で失敗する。日本に帰ったところ、日本の大学とは卒業時期が違うことや余分に大学にいたことで、就職戦線は終了していた。それでも、やっとのことで、技術者派遣の会社に入った。

 ところが、社会人になって余裕が出てきたころに、とあるショッピングモールにあった無印良品のお店を通りすがり、「無印良品ってどんな会社か」と興味を抱いた。そして、新聞で募集要項を発見。日本発の会社で海外進出している会社にむくむくと興味がわいてきた。MUJIは、既に90年から英国と香港に出店していたのだ。

 97年に入社。成長期の出店数は現在の比ではなく、新入社員が2年ほどたつと、転勤で他の店舗の店長となるようなローテーションだった。奥谷さんは、英語ができることもあって、ずっと銀座一丁目で転勤もなかった。2年半後、同店舗の店長になった。

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「リスクを冒し続けた末にたどり着いた「答え」」の著者

石黒 不二代

石黒 不二代(いしぐろ・ふじよ)

ネットイヤーグループ CEO

米スタンフォード大学MBA取得後、シリコンバレーにてハイテク系コンサルティング会社を設立。2000年よりネットイヤーグループ代表取締役に就任。経済産業省産業構造審議会委員などの公職も務めている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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