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米政府機関を停止させたカミカゼ議員団のハイジャック

スタッフレベルでもいがみ合いが続く膠着状態

2013年10月8日(火)

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 米政府の機能が停止してから1週間がたつ。7日から一部の政府職員が仕事に戻ったが、予算案成立のめどは未だにたっていない。

 短期的な影響は大きくないが、長期に渡って機能停止が続けばGDP(国内総生産)の減少だけでなく、日本を含む世界経済に悪影響がでるのは必至だ。

 いったい何が原因なのか。そして最悪のシナリオとは何か。

 そもそも政府機関の機能停止は、10月1日から始まった会計年度(2014年度)の予算案が承認されないことで発生した。法案を成立させるべき連邦議会の上下両院がまとまらないため、国家予算がつかないのだ。

 もちちん米国の国家予算が9月末日でゼロになったわけではない。今月下旬まで新しい予算案がまとまらなくとも、300億ドル(約2兆8000億円)ほどの手元資金はある。だが議会はなぜ重要な予算案を可決できないのか。

 端的に述べるならば、「共和党保守派のティーパーティ(茶会党)有志40人によるハイジャック」と呼んで差し支えない。

 日本の主要メディアの多くは、上院の多数派が民主党である一方、下院の多数派は共和党であるため、ねじれ現象から意見が対立して折り合わないと説明する。

米紙は「カミカゼ議員連盟の仕業」と酷評

 だが状況を客観的に判断すると、共和党下院の一部議員による強硬姿勢によって政府が機能停止に陥ったと言って差し支えない。ニューヨーク・タイムズ紙は3日、この共和党の動きを「カミカゼ・コーカス(議員連盟)の仕業」と酷評した。この約40人が連邦機関を停止させ、ドルの暴落を引き起こしかねない状況を作っていると記した。

 それでは40人は何に反対しているのか。2つある。

 1つは医療保険制度改革(通称オバマケア)を凍結させたいのだ。2010年3月に上下両院で法案が可決され、オバマ大統領も署名してオバマケアが導入されることが決まった。

 これまで米国には日本やカナダのような国民皆保険がなく、約4700万人が健康保険に未加入だった。先進国として国民全員に健康保険を施すべきとの考え方は広く支持されたが、共和党からは反対意見が消えていない。

 ヒラリー・クリントン前国務長官は20年ほど前、ファーストレディ時代に国民皆保険の導入に尽力したが、実現しなかった。民主党内にはその遺恨があり、オバマ大統領は大統領選の公約の1つとして国民皆保険を挙げていたのだ。

コメント1件コメント/レビュー

他山の石として以って銘すべしだ。筆者も指摘の通り上・下院ねじれ現象だけでは語れない、歴史的国政・国勢の様態も違えば、規模は人口において、国力においても違うので単純な比較はできないが、20世紀から21世紀の架け橋的なこの期、チェンジを叫んだリーダーは今国内で苦悩している。しかしチャレンジすることで叶えられると掲げたこのチェンジは矮小化されることなく、なにか今世紀民主主義の真髄を示す象徴的な出来事として歴史に刻まれるように考える。日本は,兎角米国がこのままだと世界の経済に大混乱を招くことになる等と語り、こう苦悩させる元凶・犯人探しに汲々とし議論を楽しむが、ともすると不毛のそれよりは、苦悩する事例について潔く反面教師として学ぶことだ。いま先生の苦悩は正に生徒の苦悩。大戦後占領下で半ば教えて貰った民主主義と卑下、開き直って自前の憲法を等と叫ばずともチャレンジとチェンジをセットに志を同じくする同士は、手を携えて着実な歩みを続け次代につなぐことだ。(2013/10/08)

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「米政府機関を停止させたカミカゼ議員団のハイジャック」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

他山の石として以って銘すべしだ。筆者も指摘の通り上・下院ねじれ現象だけでは語れない、歴史的国政・国勢の様態も違えば、規模は人口において、国力においても違うので単純な比較はできないが、20世紀から21世紀の架け橋的なこの期、チェンジを叫んだリーダーは今国内で苦悩している。しかしチャレンジすることで叶えられると掲げたこのチェンジは矮小化されることなく、なにか今世紀民主主義の真髄を示す象徴的な出来事として歴史に刻まれるように考える。日本は,兎角米国がこのままだと世界の経済に大混乱を招くことになる等と語り、こう苦悩させる元凶・犯人探しに汲々とし議論を楽しむが、ともすると不毛のそれよりは、苦悩する事例について潔く反面教師として学ぶことだ。いま先生の苦悩は正に生徒の苦悩。大戦後占領下で半ば教えて貰った民主主義と卑下、開き直って自前の憲法を等と叫ばずともチャレンジとチェンジをセットに志を同じくする同士は、手を携えて着実な歩みを続け次代につなぐことだ。(2013/10/08)

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