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これは画期的!“生物を模倣したロボット”

チューリッヒ工科大学・飯田史也研究室(1)

2013年10月17日(木)

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若いうちに違う見方をしたい、と“ロボット大国”日本をあえて飛び出して、かの有名なお掃除ロボットを開発したMITの研究者の下で学んだりしながら、いまはスイスのチューリッヒ工科大学で「生物にアイデアを得たロボット」を研究している飯田史也先生の研究室に行ってみた!(文・写真=川端裕人)

 日本はロボット大国だ。

 テレビアニメで、鉄腕アトムや、ドラえもんといった、世界的にもよく視聴されたレジェンドの域に達している作品が多くある。マジンガーZや、機動戦士ガンダムもそうかもしれない。さらにぼく自身が、子どもの頃でいえば、機動戦士ガンダムの前後を彩った「無敵超人ザンボット3」「無敵鋼人ダイターン3」「伝説巨神イデオン」「聖戦士ダンバイン」といった一連の巨大ロボット作品群もあったっけ。

 アニメの話をしたいわけではない。いや、まともに語り始めれば、タイトルを100以上挙げなければならない。とにかく、日本の社会ではロボットという表象がちまたに溢れている(溢れてきた)ということ。その結果、ホンダの「アシモ」に象徴されるような、人間型(ヒューマノイド)で二足歩行が出来る先進的なロボットも開発された。アシモは、関係する領域の研究者なら誰もが認める優秀なヒューマノイドだ。

今回の舞台はスイスのチューリッヒ。

 そんな中、どこか違う方向性のロボットを追求している日本人研究者が、スイス連邦立チューリッヒ工科大学にいる。同大学の准教授で、ロボット工学・自律システム研究所のバイオ・インスパイアード・ロボット(生物にアイデアを得たロボット)研究室、飯田史也(いいだふみや)室長だ。1999年に東京理科大学の修士課程を修了後、スイス・チューリッヒ大学で博士号を取得。その後、アメリカのマサチューセッツ工科大学でのポスドク(博士研究員)時代を経て、ふたたびスイスに戻り、2009年より現職に就いた。

 研究室は、チューリッヒ湖のほとりの中心街から続く坂の途中の文教地区にある。事前に教えてもらっていた住所には、大学とは思えないこぢんまりした建物あった。学生とおぼしき通行人に「ここでいいのか」と聞くと、「ロボティクスならここだ」と教えてくれた。さらに、建物の中に入って最初に会った別の学生に「プロフェッサー・イイダ」の部屋を尋ねると、4階に階段で行ったら右に進み……と即座に指示してくれた。研究室の主宰者なので当たり前とはいえ、この工科大学ではしっかりとしたプレゼンスがあるのである。

バイオ・インスパイアード・ロボット研究室長の飯田史也さん。

 部屋で待ってくれていた飯田さんは、背が高くがっしりした体格で、声もよく響く。自信と精気にあふれた気鋭の研究者。そんな第一印象だった。

 「こっちにいると、日本人のロボット研究者が何でここでやるんだって、よく聞かれます。日本のほうが圧倒的に進んでるじゃないかと」というのが、最初のお話。

 ロボット大国ニッポンを飛びだして、わざわざスイスで研究室を構えていることを不思議がる人が、現地にはいるのだそうだ。

 「確かに日本の従来のロボティクスの研究は、今まで蓄積されてきた技術だとかノウハウだとかが圧倒的に多いですからね。ものすごい数の研究者、専門家がいて厚みがある。その観点からいうと、世界でもずば抜けてるんですよ。でも、僕は若いうちに違う見方をしてみたくて、ロボット研究のために生物学を一からやろうと思ったんです。生物学では、やっぱりヨーロッパが圧倒的に、歴史的にも人材的にも進んでるところがあって、生物を見ながらロボットを考えるのにはよかったと思います」

 そんな飯田さんが率いる研究室とはどんな位置づけで、どんな成り立ちなのか。

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「これは画期的!“生物を模倣したロボット”」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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