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二足歩行には人工知能的な話が全部詰まっている

チューリッヒ工科大学・飯田史也研究室(4)

2013年10月22日(火)

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若いうちに違う見方をしたい、と“ロボット大国”日本をあえて飛び出して、かの有名なお掃除ロボットを開発したMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者の下で学んだりしながら、いまはスイスのチューリッヒ工科大学で「生物にアイデアを得たロボット」を研究している飯田史也先生の研究室に行ってみた!(文・写真=川端裕人)

 飯田さんがスイスで博士号をとった後、ポスドク(博士研究員)として研究生活を送ったアメリカのMITでのこと。

 ミツバチのナビゲーションの研究の次に飯田さんがMITで取り組んだのは、今も続いている二足歩行の研究だったそうだ。ルンバの生みの親ロドニー・ブルックスを頂点にした研究所で、世界中から様々な研究者が集まるロボット梁山泊にて、飯田さんは、若手ロボット研究者として頭角をあらわしていたラス・テッドレイクと共同研究をすることになった。テッドレイクは、二足歩行ロボットの研究では知る人ぞ知る存在で、取り付けられたセンサーの情報を頼りに、様々な場所で床面が変わっても歩き方を学習するロボットなどが知られている。

 「僕が当時やりたかったのは、やはり制御と学習。それから、体との関係をどうやって理解したらいいのかなということなんです。コラボレートすることになったテッドレイクという若手の先生は、バックグラウンドは違って、僕はちょっとメカ屋さんで、彼は制御屋さん。でも、方向性は似ていて、やっぱりどんな制御をするにしても、体のことがわかんないと駄目だよねと。体のことが分かれば、制御の問題もすごいクリアになるし、学習の問題もクリアになる、という考えでした。学習自体、非常に大きなテーマで、それにも体が大きく効いてくるんですね」

 まさに歩行を学習するロボットというのは、そういった背景から出てきたわけだ。飯田さんも、当然、この研究にかかわっている。

 「二足歩行の研究も、本当にすごく奥が深いんですよ。僕はミツバチの『ビジョン』の研究の後に、すぐに歩行の研究に移ったんですけど、これは、ミツバチのときは知覚、パーセプションが研究のターゲットでした。それで、生物を見れば見るほど、知覚自体も運動と密接に関わっている。『よく見てから動く』というより、『見るより先に動く』っていうのが生物の基本的な設計原理といったらいいですかね。見るためにはまず自分が動かないと見れないっていうのがありまして。やはり動きについて分からないと知覚のことも分からないというのが、歩行の研究に移行したきっかけなんですね」

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「二足歩行には人工知能的な話が全部詰まっている」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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