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ロボットは脳がなくても歩けるんです!

チューリッヒ工科大学・飯田史也研究室(5)

2013年10月23日(水)

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若いうちに違う見方をしたい、と“ロボット大国”日本をあえて飛び出して、かの有名なお掃除ロボットを開発したMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者の下で学んだりしながら、いまはスイスのチューリッヒ工科大学で「生物にアイデアを得たロボット」を研究している飯田史也先生の研究室に行ってみた!(文・写真=川端裕人)

 二足歩行には、様々なテーマが詰まっている。特にメカ(身体)と計算(脳などによる情報処理)のせめぎ合いなど、これまで話題にしてきたことの中で中心的課題になるテーマも鋭く立ち現れる。そこで、飯田さんの研究室のひとつの柱である、歩行ロボットに立ち戻ろう。

 ブレインレス・ロボット。

 脳がないロボットと、飯田さんは言葉にした。

 言い換えれば、センサーからの情報をもとに計算し情報処理するコンピューターが搭載されていないということだ。

 「大きな脳」ではなく「小さな脳」の分散処理で条件反射をたくさん重ね合わせ、成功したお掃除ロボットよりも、はるかにラディカル(過激、根源的)な発想だ。

 「実は、センサーもコンピューターも何も入っていないんです。ロボットは、単に体の一部を前後に振ってるだけなんですけれども、それにもかかわらず、いろんなことができると。我々が最初にやっていた研究ではこういうふうだったんですね。見てもらうとわかるんですけど、やっぱり体のデザインが重要なんです」

 飯田さんが見せてくれた動画には、たしかに、体の一部を前後に振るだけで、しっかり歩いている不思議なロボットが映っていた。

「足」を前後に振るだけでいろいろな動きができる。(動画提供:飯田史也)

 「それで、犬のロボットを作ってみたんですが、これは足と、前足と後ろ足を一定スピードで振っているだけなんです。これもセンサーもコンピューターもない。ただそれだけなのに、地面に置くとものすごくいろんな動きをする。体の中にバネだとかを入れて、重量バランスを調整したり、あるいは摩擦力を上げるような材質だとかを入れてあげると、ものすごい安定性が上がって、ちょっとやそっとの外乱が入ってきても平気でいろんな動きができるんですね」

これも「足」を振っているだけなのに、動きはまるで本物の犬のよう!(動画提供:飯田史也)

 地面をかわいらしく駆け回る犬ロボットである。コンピューター制御されているわけでもないのに、活発な子犬めいた不思議な生き物ぽさがある。その生き物ぽさは、どことなくお掃除ロボット・ルンバにも通じるように感じるから不思議だ。

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「研究室に行ってみた」のバックナンバー

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「ロボットは脳がなくても歩けるんです!」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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