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自ら3Dプリンターを操り成長する究極のロボット

チューリッヒ工科大学・飯田史也研究室(6)

2013年10月24日(木)

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若いうちに違う見方をしたい、と“ロボット大国”日本をあえて飛び出して、かの有名なお掃除ロボットを開発したMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者の下で学んだりしながら、いまはスイスのチューリッヒ工科大学で「生物にアイデアを得たロボット」を研究している飯田史也先生の研究室に行ってみた!(文・写真=川端裕人)

 今、飯田さんの研究室で取り組んでいる萌芽的な研究について。

 それは、自ら成長できるロボット、だ。

 自己組織化の研究などというと、かなり前から語られ続けていて、どちらかというとコンピューター・サイエンスの話かと思うのだが、飯田さんが試みているのは、リアルに自らの体を変化させ、成長するロボットだ。

 「我々がつくってきたロボットって、今のところ、ほとんど役に立たない(笑)。本物の生物は、馬とか犬とか、役に立つものがたくさんいるのに、ロボットは何で役に立たないのかといろいろ考えていくと、やっぱり体の構造をどんどん変えて、積み上げていって、上質なものができるようになっていかなければと思いまして。ロボットが自分で形を変えていけるようなメカニズムの研究として始めています。今のところ、材料の研究になってくるんですけど」

 飯田さんが見せてくださったのは、イモムシのようなロボット本体が、本体とは違う塊を、自分にくっつけたり、切り離したりする様子だった。

これがどういう「自ら成長するロボット」なのかは次のページでどうぞ。(動画提供:飯田史也)

 「特殊なポリマー、サーモプラスチックアドヒーシブ(Thermoplastic Adhesive)といいまして、熱によってくっついたりくっつかなかったり、硬さが変わったりする性質があるんです。これ一番最初のプロトタイプなんですけど、アルミの部分に熱をコントロールするための機械がついていて、ロボットが自分で物を拾ってくっつけたり切り離したりできるんです。さらに最近では、高精度の3Dプリンターをロボット自身がつかって、実際にものを組み立てられるようにしたり、というのをやっています」

 まさに、世の中3Dプリンティング流行りである。

 「まあ流行に乗ろうとやってきたわけじゃなくて、たまたま流れがシンクロしましたね。やっぱり体が重要であるということと相まって、ロボットはどうやって自分で体をつくっていくのかというのは、次の大きなチャレンジですから。もちろん話としては全然新しくも何ともなくて、もう何10年も前から、どうやったらロボットは自分の体をつくっていけるんだろうとを研究されてはいるんです。今おもしろくなってきたのは、やっぱりロボットの技術が随分成熟して、こういうものが簡単にできるようになってきたことです」

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「自ら3Dプリンターを操り成長する究極のロボット」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官