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インド人も、そろそろ持ち家が欲しくなってきた

インドHDFC(住宅開発金融会社)のディーパック・パレック会長に聞く

2013年10月21日(月)

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 2013年はGDP(国内総生産)成長が過去10年で最も低かったとはいえ、インド都市住民の住宅取得意欲は衰えない。都市部で住宅取得に強い意欲を示す会社勤めのサラリーマンが増えているが、住宅が慢性的に不足しているのだという。インドの都市部住民に住宅ローンを供給しているインドHDFC(住宅開発金融会社)のディーパック・パレック会長は「中国がマクロに強い国というなら、インドはミクロが強い国だ」と言う。インド経済が抱えるインフラ不足の問題やアジアでの立ち位置、日本に期待することなどについて、シンガポールサミット登壇のためシンガポールを訪れたパレック会長に聞いた。

(聞き手は広野彩子)

インドでも都市部でいわゆる「サラリーマン」が増えています。HDFC(住宅開発金融会社)は住宅ローン専業の金融機関ということですが、どのぐらいの人が、住宅ローンで持ち家を買っているんでしょうか。

パレック:2000年までインドには融資会社はありませんでしたが、法整備も整い、現在は複数の融資会社が稼働しています。インドの都市部の人々は、自分の良好なクレジットヒストリー(信用履歴)を築くことに意識を高めるようになってきました。

 我々は都市住民向けの仕事をしています。インドの住宅事情を考える時は、都市部と地方を完全に分けて考えなければいけません。インドの都市部では今、1800万戸の住宅が不足していると言われています。地方から都市部に、人の大量流入が続いているためです。当行は35年間住宅金融事業をしており、40万戸に対して住宅ローンを供給しましたが、必要な家の数との間にまだまだ大きなギャップがあります。もっともっとたくさん、都市部に住宅が必要です。「当初××年固定」のような、2段階金利の住宅ローンも2009年から導入しています。 個人向け融資は対前年で31%も伸びています。

都市部と地方部で全く違う政策的なニーズ

ディーパック・パレック(Deepak Parekh)
インドの金融を支えるHDFC(住宅開発金融会社)会長。1944年生まれ。70年、米大手会計ファームのニューヨーク事務所で会計士としてキャリアをスタート、その後3年ほどチェースマンハッタン銀行など欧米の銀行で勤務した。1978年から同社の経営幹部。93年に初めて会長に就任。独シーメンスをはじめ数多くの欧米グローバル企業のインド現地法人などで要職を務める。HDFCは傘下に銀行、投資信託、生損保会社、不動産ファンドなどを擁する。

 一方で、インドの地方都市で調査をしてニーズを探ると、人々のニーズは教育と医療が最優先です。住宅の供給はまだまだ政策的な重要テーマになってはおらず、優先順位でいえば4番目か5番目と言えるでしょう。地方住民は主として掘っ立て小屋などに住んでいます。持ち家よりも、子供への教育とヘルスケアサービスの方が、より重要です。

扱っている商品は、いわゆるマイクロファイナンスとは全然違うわけですね。

パレック:違います。HDFCがお金を貸すのは、会社勤めのサラリーマンです。自営業などではありません。

安定収入のある人ですね。ローンの対象としているインド人会社員の平均月収はどれぐらいですか。

パレック:顧客の平均月収は大体、5万ルピー(約8万円)です。1人当たりのローンの平均は4万米ドル前後(約394万円前後)です。インドの感覚は「借金は悪」という感じが日本と似ていて、家を買う時にも親が支援するんです。欧米とは違い、自分自身のお金はわずかです。ですから初期の住宅ローンは価格の65%程度で、35%は頭金で支払いますが、それも必ずしも自分の貯金ではなくて、家族が支援するのです。

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「インド人も、そろそろ持ち家が欲しくなってきた」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト