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「入れ歯」が資産に化ける時

モノの遺贈が難しい理由

2013年10月23日(水)

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(写真:吉田 健一)

 「亡き父の机から出てきました。このようなものでもお役に立てたらうれしい」「義父の遺品を整理中にいくつも出てきました」「叔母が以前使っていたものをどうしたものかと思っていたところ、お役に立てていただければと思い送付させていただきます」――。

 公益財団法人「日本財団」で最近、一風変わった「寄付」の申し込みが増えてきている。

 故人が使っていた「入れ歯(義歯)」だ。入れ歯は家族が遺品を整理している際、タンスの中や書斎などから、出てくることがある。入れ歯には、換金可能な金、銀、プラチナ、パラジウムが含まれていることがある。現在、金やプラチナはグラムあたり4000円以上、パラジウムも2000円以上で取り引きされており、仮に金無垢の入れ歯であった場合、数十万円~100万円超の「資産価値」が生まれることもある。

入れ歯で学校をつくる

 アクセサリーであれば換金したければ、買い取り業者に持って行く手はある。しかし、さすがに業者に入れ歯を持参するのは憚られる。

 そこで、公益法人への寄付(遺贈)という形で、入れ歯による社会貢献が広がりを見せている。

 日本財団のこの試み「TOOTH FAIRY(歯の妖精)プロジェクト」は、個人だけでなく、歯科医師界にも広がりを見せている。診療所などで回収される義歯や詰め物が、同財団に送られてくる。2009年以降、個人の遺贈と、全国の歯科医院による入れ歯の寄付により、換金総額は6億円を超えた。

 入れ歯でつくられた資金は、アジアの最貧国ミャンマーの山岳地帯に住む部族の子供達のために使われる。現地では300万円ほどあれば学校が1つ建てられる。既に同国シャン州では10の学校が建設された。まさか故人も、自分が使用していた入れ歯がこのような形で国際貢献しているとは、思いもよらぬことだろう。

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「「入れ歯」が資産に化ける時」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経おとなのOFF副編集長、浄土宗僧侶

京都市景観市民会議委員(2016年)、佛教文化学会会員。 1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社へ入社。2005年日経BP社に入社。日経ビジネス記者などを歴任。2016年4月より日経おとなのOFF副編集長。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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