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「究極の一枚」はこうして生まれる

第1回 カリブ海・マルティニーク島

2014年2月17日(月)

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 黄色く縁取られたその雑誌に学生時代の私はいつも心を躍らせていた。ページをめくる度に鮮烈な写真が飛び出し、世界の最果ての光景にいつか自分もこんな場所を旅したいと願ったものだ。

 その雑誌の名はナショナル・ジオグラフィック。自然科学から、歴史、文化などを取り上げるアメリカのビジュアル誌で、現在も世界最高峰の写真家たちが写真を寄稿している。

 およそ20年前に私はジオグラフィックのある写真家に師事することとなり、アメリカへ渡った。そこで叩き込まれた写真哲学は、独立して活動する今でも私の財産だが、中でも私の心を捉えたのが「be there」という教えであった。

 「be there」とは“そこにいる”、“その場に居合わせる”という意味だ。すなわち優れた写真を撮るためには、重要な事象が起こりうる場所や時間を正確に読み解き、その現場に身を置けてこそはじめて偉大な写真が撮れるという考えだ。どんなに高度な技術や感性を持ち合わせても、決定的な瞬間に居合わせなければ写真は撮れない。そしてこの「be there」こそ実は最も難しい技術だと教え込まれた。

 そこにはテーマに対する洞察力や周到なリサーチ力などが求められ、一方である事象が起こるまで“その場に居続けられる”だけの体力(資金力も)も必要となる。つまり写真家であると同時に、一流のジャーナリストとしての資質やプロデューサーとしての能力がなければ“究極の一枚”はとても捉えられないという。同誌に掲載される写真が圧倒的な力を持つのは、「be there」と言われる徹底した“現場主義”を今なお写真家たちが貫いているからである。

 20年に渡る活動でこうした流儀を私も自分なりに貫いてきたつもりだが、以下、具体的な写真を通じて撮影へのアプローチの一端をご紹介したい。

コメント2

「「be there」を求めて ~写真が映す世界の潮流~」のバックナンバー

  • 2014年2月17日

    「究極の一枚」はこうして生まれる

一覧

「「究極の一枚」はこうして生まれる」の著者

田中克佳

田中克佳(たなか・かつよし)

写真家/ジャーナリスト

米国『ナショナル・ジオグラフィック誌』フォトグラファーのアシスタントを得て独立。その後、日本、米国、ヨーロッパ、カナダ、ブラジルなどのメディアに発表を続けている。ニューヨーク在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官