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星条旗の星の数が52個になる日

コロラド州とカリフォルニア州で進む新州設立運動

2013年10月29日(火)

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 米国で今、新しい社会運動が静かに進行している。新たに州を増やして全米を51州、または52州にするという動きである。

 米国の州の数は現在50。最後に加わったのはアラスカ州(49番目)とハワイ州(50番目)で、1959年だった。過去50年以上、新しい州は増えていない。憲法上、新しい州の設立は認められており、手続きを踏んで法整備が進めば、新州の誕生は十分あり得る。

 それでは、新しい州はどこに加わるのか。隣国のカナダやメキシコからの割譲であったり、買収してくるわけではない。国際法上、国家間での土地の売買は可能だが、両国が21世紀になって米国に土地を売却するとは考えにくい。

 現存する50州の中から特定地域を分離・独立させるという発想である。実は過去100年ほどを振り返ると、分離・独立運動はいくつも浮上しては消えてきた。

名称は「ニュー・コロラド州」か「ノース・コロラド州」

 現在、有力視されているのがロッキー山脈を有するコロラド州の北西部と、カリフォルニア州北部の2地域である。

 コロラド州の北西部に位置する11の郡(カウンティ)では、既に「第51州イニシアチブ」という団体が発起されており、献金を募って分離・独立運動を展開している。

 実は11月、この11郡の住民が分離・独立の賛否を問う投票を行う。そこでゴーサインがでれば同州議会の採決にかけられる。3分の2以上の賛成票があれば、今度は首都ワシントンの連邦議会に裁断が委ねられる。仮に新州が誕生した場合、名称は「ニュー・コロラド州」か「北コロラド州」を予定しているという。

 なぜ彼らは「独立」を目指すのか。

 経済的な利害が働いているようにも思えるが、理念的な独立意識からの運動であり、政治思想の影響が強い。

 独立を目指すほどなので、革新的なリベラル派が多いかに思えるが逆である。コロラド州の11郡の住民のほとんどは保守派である。実は、同州の11郡以外の地域はリベラル派の住民が多い。政治色が異なるため、独立して保守派の州として分離したいという考えなのだ。

 同州は過去2回の大統領選で、オバマ大統領を選んでいる。大統領選は選挙人制度というシステムを採用しており、勝った候補がその州の選挙人を総取りする。

 同州の保守派がいくら反オバマの票を入れても、リベラル色の強いコロラド州はオバマ支持という結果になっていた。そのため11郡に住む保守派の有権者は「それでは納得がいかない」というわけなのだ。

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「星条旗の星の数が52個になる日」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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