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「冷凍動物園」に行ってみた

よこはま動物園ズーラシア・村田浩一園長(4)

2013年11月21日(木)

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 「動物園」は福澤諭吉が『西洋事情』で初めて使った言葉だが、正式な英語はZoological ParkやZoological Garden。忠実に訳せば「動物学公園」となっていたはず。動物園と学問はどのように結びついているのか。村田浩一園長に聞きに「よこはま動物園ズーラシア」に行ってみた!(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

 よこはま動物園ズーラシアは、1999年の開園時から、繁殖センターなるものを併設している。非公開施設なので、一般の目には触れず、地味な存在だ。しかし、動物園が独自に、非公開の繁殖施設を持ち、専任のスタッフを13人も付けているケースは日本ではほかに聞かない。世界的にも珍しい。

 「繁殖センターって、ズーラシアだけのものというより、横浜にある3つの動物園の繁殖を推進させるための研究をやっていきましょうということで、設置されているんですね。ですので、ズーラシアのほかに、野毛山動物園と金沢動物園と共同で研究を進めている部分と、繁殖センター独自でやっているっていう部分とありますね」

 動物園は「種の保存」の場であるという考え方がある。

 これは20世紀後半にアメリカで勃興した構想で、今でも「動物園はノアの方舟」というような言い方をすることがある。野生の生息地が壊滅的になっても、動物園できちんと繁殖させて、いずれ野生に戻す(野生復帰)ことも可能だろうという壮大なビジョンだ。もっとも、これは額面通りに受け取る訳にもいかず、村田さんに言わせれば「リップサービス」の部分が大きいというのだが。

 動物園には、ノアの方舟のようにすべての動物を「載せる」わけにはいかない。繁殖が難しい動物も多い。本当に種の保全を考えるなら、わざわざ生息地から遠く離れた場所で飼育するコストをかけるよりも、生息地保全の活動をする方が大事……といったふうに考えれば、「動物園はノアの方舟」という考えは、ちょっと大風呂敷すぎるかもしれないのだ。

 かといって種の保全と動物園が関係ないかというと、そんなことはない。動物園は様々な局面で、種の保全というテーマと取り組むことが出来るし、そのことで動物園はより前に進むことができる。村田さんが言う動物園学の中でも、種の保全は1つの中心的な課題だ。

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「「冷凍動物園」に行ってみた」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師