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「WEAR」は店舗の破壊者か

スタートトゥデイの新サービスについて考える

2013年11月6日(水)

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 筆者はインターネット通販をあまり利用しない。それでもパソコンや家電製品、書籍、雑貨、玩具などを買う際にはそれなりに利用したことがあるが、衣料品はほとんど購入したことがない。衣料品をネット通販で購入したのは、両手の指で数えられる程度の回数だ。

 このような人間が衣料品のネット通販について述べるのもどうかと思ったのだが、思うところがあったので、今回はファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイが10月31日に始めた新サービス「WEAR」について書いてみたい。

 この「WEAR」を巡ってはアパレル業界で論争が巻き起こっているのだが、まずはそのサービスについて簡単に説明しておこう。

商品の値札から「ゾゾタウン」に直結

 利用者は最初に「WEAR」というアプリをダウンロードする必要がある。このアプリは、ショップの販売員や一般ユーザーが投稿した様々なコーディネートを見ることができるのが特徴だ。コーディネートはアイテムや色柄の特徴ごとに分類されており、例えば「スタジャン」「カモフラ(迷彩柄)」「ボーダー」「カラーアウター」といったように様々な特徴ごとに着こなしが紹介されている。

 これだけの機能ならば「WEAR」を巡って業界が論争する必要もない。これまであったストリートスナップやファッションスナップのまとめサイトとほとんど変わらないからだ。論争が起きているのは、このサービスのもう1つの機能のためだ。

 それは、アプリをスマートフォンで立ち上げて店頭にある商品の値札のバーコードをスキャンするとそのままゾゾタウンにジャンプして、その商品を購入できるという機能である。もちろん、ゾゾタウンに出店していないブランドの商品はジャンプしない。試しに、筆者の手元にあった某ジーンズカジュアルチェーン店の商品のバーコードをスキャンしてみたが、ジャンプすることはできなかった。

 なぜこの機能が論争を巻き起こすのか。それは、こんな可能性があるからだ。

 あるブランドの店頭に来たお客が商品のバーコードをスキャンし、ゾゾタウンにジャンプする。すると、ゾゾタウンではその商品が割引価格で出ていた。そのお客は結局、店頭では商品を買わずにゾゾタウンで購入する…。

 このような可能性があるために、ブランドショップに場所をリーシングしている商業施設やファッションビル、百貨店などが猛反発しているのだ。ブランドショップの売り上げが落ちれば、売り上げ歩合の家賃収入が下がってしまう。商業施設やファッションビル、百貨店にとっては死活問題になりかねないのだ。

 そのため、これまでも行ってきた「消費者による写真撮影の禁止」を拡大解釈して、「WEARでスキャンするのは写真撮影の延長線上の行為だから禁止」などという素っ頓狂な通達を出す商業施設まで現れる始末である。

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「「WEAR」は店舗の破壊者か」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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