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太陽光パネル29万枚の風景

京セラ稲盛和夫名誉会長「感無量」

  • 相馬 隆宏

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2013年11月8日(金)

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 京セラやIHI、九電工、竹中工務店など7社が出資する特別目的会社が11月、鹿児島市でメガソーラー(大規模太陽光発電所)の稼働を開始した。出力は国内最大級となる7万kW。発電した電力は、昨年7月に始まった再生可能エネルギー電力の固定価格買い取り制度(FIT)に基づいて、20年間、九州電力へ売る。長期間、安定して発電し続けるために、臨海地域の厳しい自然環境に耐えられる工夫を随所に盛り込んでいる。

 北東に活火山の桜島を望む鹿児島市七ツ島。鹿児島湾に浮かぶ埋立地に整然と設置された約29万枚の太陽光パネルは壮観である。土地の面積は、東京ドーム約27個分、約127万m2。発電所の外周は4.3kmで歩いて回れば1時間半ほどかかる。

 この土地はIHIが1970年代後半に取得したもの。もともと造船所を建設する考えだったが、造船産業が不況に陥ったことで実現に至らず、長い間、遊休地となっていた。

鹿児島市七ツ島のメガソーラー。発電出力は国内最大級の7万kW

鹿児島市の8%を賄う

 総投資額約270億円をかけたメガソーラーが発電する電力量は年間約7880万kWhに達する。買い取り価格を1kWh当たり42円として計算すると、売電収入は年間約33億円である。一般家庭約2万2000世帯が使用する電力量に相当し、鹿児島市に住む世帯の約8%を賄えるという。年間約2万5000tのCO2削減にも貢献できる見込みである。

竣工記念式典に出席した京セラの稲盛名誉会長

 11月4日に開かれた竣工記念式典に出席した京セラの稲盛和夫名誉会長は、「30年ほど前から、太陽のエネルギーを使って発電するというささやかなエネルギー源として研究開発を進めてきた。こういう大きな発電所ができることは感無量だ」と話す。

 発電出力や設置面積の大きさもさることながら、20年間安定して発電し続けるために、様々な気象条件に対応できるようにしたのがこの発電所の大きな特徴だ。

 施工を手掛けた京セラソーラーコーポレーションの後藤政治社長は、「発電所の引き渡し間際には、近年にない豪雨、台風による強風や降灰、さらには雷が3日3晩続いたときもあった。さも過酷な環境試験をしている状況にもなったが、当初予想していた性能に問題はなかった」と胸を張る。

 七ツ島は桜島が近いこともあり、降灰が懸念される。太陽光パネルの表面が灰で覆われれば発電量の低下につながる。降雨で洗浄できるように、パネルを地面に対して20度の角度で設置し、フレーム部分にはスリット(切れ込み)を入れた。灰は雨で自然に流され、フレーム部分にもたまる心配がないという。

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