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2度目の五輪後は国宝? 代々木競技場を解剖

建築技術の面白さを集約した「奇跡の造形」

2013年11月11日(月)

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 この連載も残すところ2回となった。ここまで脱落せずに読んでくれた方はかなりの建築好きになっていると思われるので、今回は建築の本質ともいえる「技術の面白さ」に踏み込みたい。

 2020年東京五輪では「レガシー」の活用をテーマの1つに掲げている。レガシーとは「遺産」の意味。過去に建設した競技施設を積極的に活用します、というアピールである。これには、1964年の前東京五輪で建設された国立代々木競技場(東京・原宿)や日本武道館(東京・九段下)も含まれる。今回、皆さんに知ってもらいたいのは、代々木競技場のすごさである。

 例えば、歴史家で建築家でもある藤森照信氏(東京大学名誉教授、工学院大学教授)は、代々木競技場を「20世紀の日本を代表する建築であり、将来の国宝の最有力候補」と言い切る。何がそんなにすごいのか。

(イラスト:宮沢 洋)

 代々木競技場は大小2つの体育館で構成され、前東京五輪では大きい方の第一体育館で競泳が、小さい方の第二体育館でバスケットボールが行われた。いずれも日本を代表する建築家の丹下健三氏(1913~2005年)が東京大学助教授時代に設計したものだ。2020年東京五輪ではハンドボールの会場となる。ちなみに丹下氏は今年が生誕100年に当たり、各地で展覧会やシンポジウムなどが開催された。

 この建築の最大のポイントは「吊り構造」である。吊り橋と同じように、高いマストから大屋根を吊り下げているのである。なぜ吊るのか。

 建築の主要材料である鉄や木は、曲げる力や押しつぶす力に対してよりも、引っ張る力に対しての方が強い。例えば、1本の割りばしを折るとする。両端を持って曲げれば、ポキッと簡単に折れる。両方向から押すとなかなか折れないが、それでもかなり力を入れればグシャッとなる。しかし、引っ張って折るのは至難の業だ。これは実際にやってみずとも、経験的に想像できるだろう。

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「2度目の五輪後は国宝? 代々木競技場を解剖」の著者

宮沢 洋

宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア副編集長

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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