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新国立競技場から始まる建築改革

出来る前に口を出し、出来た後は楽しむべし

2013年11月18日(月)

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 今回でこの連載はひとまず最終回である。

 このコラムの連載趣旨を読んだことのある方はいらっしゃるだろうか。最終回になって趣旨を紹介するのもどうかと思うが、今回は連載の「総括」なので、改めてお伝えしておく。こんなことを書いた。

 「日経BP社の建築総合情報誌『日経アーキテクチュア』の人気連載『建築巡礼』が日経ビジネスオンラインに越境し、『五輪建築編』を短期集中連載します。東京開催の報を聞いた途端、筆者の中で『オリンピックを機に一般の人に建築の面白さを知ってもらいたい』との思いがムクムクと増殖。休日返上、得意のイラストとつたない文章で五輪建築の楽しみ方を伝えます」

(イラスト:宮沢 洋、以下同)

 「何だ!書籍(建築巡礼シリーズ)の宣伝のために書いていたのか?!」という感想も間違いではないが、一方で筆者が「オリンピックを機に一般の人に建築の面白さを知ってもらいたい」と思ったのも、そのために「休日返上」で原稿を書いていたのも本当である。

 筆者が「一般の人に建築の面白さを知ってもらいたい」と思うのには理由がある。

 この連載ではさも「建築のことは何でも知っている」かのようにウンチクを書き散らしてきたが、実は筆者は文系出身である。1990年に大学の文系学部を卒業し、日経BP社に入社。そのとき、たまたま人手が足りなかった日経アーキテクチュア編集部に配属され、以来二十数年、建築一筋というプロフィルだ。

 日経アーキテクチュアに配属される前は「建築」のことなど意識したことがなかった。せいぜい前回に書いたように、小学校の遠足で国立代々木競技場のシルエットに心打たれたくらいの記憶しかない。

 日経アーキテクチュアに配属された当初は、何の思い入れもなく義務的に取材していたが、1~2年すると建築の面白さに目覚めてきた。ベースとなるいくつかのキーワードが理解できるようになると、建築は俄然、面白くなるのである。

 その体験が筆者に特有のこととは思えない。建築に何の関心もない一般の人でも、きっかけさえあれば、現代建築が面白く感じられるようになるのではないか──。建築巡礼は、そんな思いから始めたイラスト付きのリポートである。

 日経ビジネスオンラインでのこの連載は、2020年東京五輪を取っ掛かりにして、現代建築のキーワードを一般の人にも分かるように解説しようと考えた。

 最終回となる今回は、連載で取り上げてきたキーワードをもう一度整理してみたい。これまで読んでいなかった人も今回を読めば、相当の建築通になれるはずだ。

「「建築の祭典」の楽しみ方」のバックナンバー

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「新国立競技場から始まる建築改革」の著者

宮沢 洋

宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア編集長

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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三品 和広 神戸大学教授