• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

結局、デザイン・シンキングとは何なのか

IDEOがビジネスにデザインを持ち込んだ理由

2013年11月22日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

  米西海岸・シリコンバレーに本拠を構えるIDEO(アイディオ)という会社をご存知だろうか。米アップルの「マッキントッシュ」に付属する初代のマウスをデザインしたことで知られ、1990年代に一世を風靡したPDA(携帯情報端末)の「Palm」、楽天が買収したカナダのKoboが開発した「Kobo Touch」の筐体デザインなど、数々の特徴ある製品を世に送り出してきた。日本にもオフィスを構え、「無印良品」のデザインなどを手掛けたことで有名なデザイナーの深澤直人氏が代表を務めていたこともある。

  もともと産業デザインの分野で世界的に名が通っていた同社だったが、2000年以降は、ハードからソフトのデザインへとその領域を広げている。一躍注目を浴びたのが、「デザイン・シンキング(デザイン思考)」という概念。端的に言えば、新たなアイデアやイノベーションを生むプロセスに関する方法論であり、ビジネスやサービスの立ち上げにデザインの発想を持ち込んだ考え方である。今では「ビジネス・デザイン」という言葉で表現されるほど経営領域にも浸透し、多くの世界企業が商品開発や業務改善、企業戦略の策定といった課題解決に活用している。

 IDEOの発想法は、成熟を過ぎ、“完熟”の時代を迎えた日本の閉塞感を打開する可能性を秘めている。右肩上がりで成長を謳歌した時代は終わり、企業も個人も「答えのない課題」に向き合わなければならない局面が増えている。「モノが氾濫する時代、驚きと感動を与えるサービスや商品はどうすれば生まれるのだろうか」「日本の少子高齢化の問題はどうやったら解決できるのだろうか」あるいは「どうすれば人として幸せに生きられるだろうか」…。

  いずれにも共通するのは、課題を解決するための「これ」といった決定的な解決策が存在しないこと。見える課題に向かって効率を競うのではなく、問題そのものを発見し、解決へと導く方法論を生み出す必要があるのだ。能率だけではなく、創造力や発想力も同等に問われる。こうした環境に、我々はいかにして向き合うべきか。

 そんな時代を生き抜くヒントを示してくれるのが、IDEOの考え方かもしれない。その本質は、多様性を受け入れ、異質と交流することで、従来にない発想を得る、極めてプリミティブなものである。

 複雑性が増す一方の世界、問題のありかを探り当て、その解決に向かう方法論をいかにデザインしていくべきか。近年、ビジネスの世界でも急速に注目を集めている「ビジネス・デザイン」にも触れながら、本連載では、IDEOの課題発見の流儀、働き方、そして世界観を解説していく。案内するのは、IDEOの中でも数少ない日本人社員である、石川俊祐氏と野々村健一氏の2人である。初回は、イントロダクション。2人にIDEOの世界へと誘ってもらう(聞き手は蛯谷 敏=日経ビジネス)。

コメント0

「発想する会社・IDEOはこう考える」のバックナンバー

一覧

「結局、デザイン・シンキングとは何なのか」の著者

野々村健一

野々村健一(ののむら・けんいち)

IDEO Tokyo

IDEO Tokyoのリードビジネスデザイナーとして様々な企業/団体とのプロジェクトを手掛ける。米ハーバード・ビジネス・スクールへ私費留学しMBA取得の後、IDEO Tokyo立ち上げに従事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

石川俊祐

石川俊祐(いしかわ・しゅんすけ)

IDEO Tokyo

IDEO Tokyoのリードデザイナーとして様々な企業/団体とのプロジェクトを手掛ける。大学や経済産業省などと共に日本におけるデザイン思考教育にも携わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック