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ロッキード率いる女性CEOの素顔

米国軍需産業は「男の世界」にあらず

2013年11月15日(金)

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写真:ロイター/アフロ

 ロッキード・マーティンと言えば、世界最大の航空防衛機器メーカー。アメリカ有数の国防プログラムとして知られる戦闘機F-35も製造する巨大企業だ。そんなロッキード・マーティンのトップがこの女性、マリリン・ヒューソンである。

 軍需産業の代表的企業を率いるのが女性とはびっくりするが、「軍需産業は、もはや男性だけの社会ではありません」とヒューソンは言う。実際、ペンタゴンから受注するトップ6企業のうち、3企業のCEOが女性。もはや企業を率いる能力において男女の差はないという、その顕著な事例と言える。

 ヒューソンは、ロッキード・マーティンで30年にわたって自分のキャリアを積んできた。それでも、今年初めにCEOに着任するまでは、同社の外ではほとんど知られていない人物だった。彼女は、もの静かに目の前の仕事を確実にこなしていくタイプだ。「タフで深い知識の持ち主。けれどもマネージメントのスタイルは優雅で、他人の話にちゃんと耳を傾ける」というのが、回りの人々のヒューソン評である。企業トップにありがちな過剰な自己アピールよりも、着実に成果を上げていくことの方にエネルギーを傾けるのだ。

 国防費がカットされている厳しい環境下で、ヒューソンは2013年第3四半期の利益を前年度から16%アップさせた。2013年通期の利益予想も上方修正し、軍需業界におけるロッキード・マーティンの首位を護り続けて、第2位のボーイングとは大きな差を保っている。

 それだけではない。80%以上の売上をアメリカ政府からの受注に頼ってきた同社の体質を今、大きく転換させているところだ。同社は、国外からの受注やサイバーセキュリティー・サービス、そして太陽光発電や海洋熱エネルギー変換などの非軍事領域で、売り上げの新たな柱を築いている。

 そんなヒューソンは、CEOに指名された時、「まさか、自分が」と一瞬驚いたという。その頃、すでにCEOに予定されていた人物は彼女の7歳年下の男性。もはや自分がトップに就くことはないと踏んでいたのだ。ところが、その男性は社内での不倫が発覚して同社を去り、その代わりに彼女がCEOへ格上げされたのだ。数秒の驚きの後、すぐに承諾した。

コメント2件コメント/レビュー

F-35Bはいつごろ実戦配備できるんだ?(2013/11/15)

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「ロッキード率いる女性CEOの素顔」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

F-35Bはいつごろ実戦配備できるんだ?(2013/11/15)

日経ビジネスオンラインではためになる記事に遭遇する確率が高い。もっとも典型的な軍事産業での女性の社長が誕生、しかも他社でも同様の事例があるという、さすが、米国ですね。ご主人が専業主夫。生物学的に男と女の構造的機能的相違が明らかなことから、どうしても男女の役割分担というものを古典的に捉えがちである。そこに、風穴をあける米国の勢い、世界情勢の変化、生物学は何でもありの世界であることを、社会生物学的に証明している事例として捉えるべきである。(2013/11/15)

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