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こだわり満載の探査ロボット「おとひめ」

海の無人探査ロボット開発者 石橋正二郎(2)

2013年11月26日(火)

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JAMSTECで石橋正二郎さんが同時開発した3機の海中無人探査ロボット「ゆめいるか」「じんべい」「おとひめ」。なかでもほとんどをJAMSTECで内製したおとひめには、石橋さんこだわりの新機能が満載だ。そこに込められた石橋さんの思いとは?(写真=田中良知)

 石橋正二郎さんが、自動車整備工場にあるようなコントローラーを操作すると、天井から吊り下げられたおとひめの体が浮き上がった。

 そのまま、3メートルほど上昇してストップ。

 ただし、宙吊りになったのはおとひめのボディの上半分、赤い部分のみ。その下には、マニピュレータ(ロボットアーム)を備えた黒い枠組みが取り残された。

 「この黒い部分をスキッドと呼ぶのですが、おとひめは、このスキッドと一緒でも稼働できますし、今、取り外した赤い部分だけでちょこちょこ動くこともできます」

 おとひめはAUV、つまり自律型の探査機なので、自分で動くこともできるのだが、人の指令に従って動くこともできる。伝達には音波か、光ファイバーを使う。

 では、おとひめを操作する人は、何のデータを見ながら「こっちへ行って」「あれを掴んで」と指示を出すのか。

 様々なセンサーによって得られたデータというのが答えだが、おとひめの場合には、カメラの捉えた映像も大きな判断材料となる。

 「おとひめには、4種類7台のカメラを載せています。まず、ハイビジョンカメラ。それから、ステレオ視のためのカメラが2台、NTSCカメラが3台、スナップショットカメラが1台。ステレオ視カメラの画像を解析することで、何かある、だけでなく、3次元的な位置や面積や高さ、そして傾斜までわかります。だから海底をこのステレオカメラで撮影しながら移動すれば、あとでその画像をつないで立体的な海底写真も作れます。それから、全方位カメラというのも近々、搭載する予定です」

 全方位カメラ?

下から見たおとひめ。カメラをはじめ海底を探査する装置が満載。

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「海の研究探検隊 JAMSTEC」のバックナンバー

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「こだわり満載の探査ロボット「おとひめ」」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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