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正念場迎えるスターフライヤー

スカイマークは地方間路線を強化し成功

2013年11月20日(水)

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 LCC(格安航空会社)の台頭によって打撃を受けた航空会社はどこか。
 ANAホールディングスや日本航空(JAL)以上に大きな影響を受けているのが、実は中堅航空会社だ。

中堅航空会社の代表的存在であるスカイマーク(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 日本国内の中堅航空会社のことを、航空業界では「新規航空会社」と呼ぶ。国土交通省航空局の定義では、基準は保有機材が12機以下で、過去の規制緩和によって参入した航空会社のこと。スカイマークのほかにも、北九州空港を拠点とするスターフライヤーや宮崎に軸足を置くソラシド エア、札幌と本州を繋ぐエア・ドゥなどが当てはまる。

 これらの航空会社は大手2社とLCCに挟まれ、今後の生き残りは極めて難しいとも言われている。そして実際、各社の業績を見てみると、中堅航空会社の中でも明暗が分かれてきている。象徴的なケースが株式を上場しているスカイマークとスターフライヤーだ。

 スカイマークは11月22日、現在上場している東京証券取引所マザーズから東証1部へ市場変更する。11月15日にこれを発表したことで、週明け18日の終値は、前営業日比30円高の357円を付けた。東証1部への市場変更をマーケットが好意的に受け止めている左証だろう。

 一方、東証2部に上場するスターフライヤーは、経営悪化に伴って同社唯一の国際線を来春から運休すると発表した。30人の希望退職者を募り、経営の合理化を急ぐ。

 2社の命運を分かつものは何だったのか。

地方間路線が成長源

 まずはスカイマークの事業規模を見てみよう。同社は2013年11月時点で、ボーイング737-800型機(177席)を33機保有し、機材数では準大手と言えるレベル。2000年5月に東証マザーズに上場し、13年かけて東証1部へステップアップすることになった。東証1部へ変更されれば、機材数だけではなく、投資家からも「大手に準じた航空会社」と評価されるようになるだろう。

 路線網の主軸は羽田発着便。加えて、運賃の平均単価が高止まりし、LCCとも競合しない地方路線に積極的に乗り出している。例えば今年4月には、仙台空港から札幌線と福岡線、7月からは石垣空港から那覇、成田、神戸へ路線を開設した。そして今年12月には米子空港から成田などの3路線を新設する計画だ。

 仙台空港発着の2路線では、4月の路線開設後、既に3割以上のマーケットシェアを獲得した。運賃面で競合するLCCが同じ路線に参入しない限りは「手堅い路線」として、今後も同社の収益源の1つとなるだろう。羽田発着の路線だけに集中せず、収益の見込める地方間の路線を開拓したことが成長の原動力となっている。

 またスカイマークでは、過去の連載記事(「国内線の機内で充電できる航空会社は?」)でも紹介した通り、全席にパソコン用の電源コンセントを設けている(初期の機体を除く)。値ごろな運賃でビジネスパーソンが求めるサービスを提供していることも、リピーターをつかむ要素となっているようだ。

地方間路線を積極的に開設するスカイマーク

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「正念場迎えるスターフライヤー」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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