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訴訟されてもただじゃ起きない

ウサギ型の栓抜きで業界を席巻したメトロケイン

2013年11月22日(金)

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 リキ・ケインという女性の名前は、決して有名ではない。だが、彼女が創業したメトロケインが開発するワインの栓抜きは、今やワイン愛好家の誰もが知っている商品だ。

 この栓抜きには、ウサギの耳のようなかたちをしたハンドルがついている。それでワインボトルの首を挟み、上部のバーのテコの原理を利用してらせん状のネジを押し込むとコルクが軽々と抜ける。ワインとウサギはそもそも何の関係もないが、「ラビット」と呼ばれるこの栓抜きは、今ではワインになくてはならないものになっているのだ。

メトロケインが開発したワインの栓抜き

 ケインがメトロケインを創設したのは、1982年のことだった。それまで報道や広告業界で仕事をしていた彼女は、メキシコへ旅行に行った際に目にしたオレンジ絞り機に魅せられた。まわりに飛び散ることもなく、おいしくて甘いジュースが絞れる。このマニュアルの絞り機を持ち帰ったところ、回りの人々がみんなうらやましがった。ケインは、メキシコで製造工場を突き止め、その輸入を開始する。メトロケインはそうしてスタートした。

 幸先のいいスタートを切ったように見えるが、決してそうではなかった。その後メトロケインでは、パスタをゆでる鍋や塩・こしょうセットなどのキッチン製品を発売する。幅広くいろいろな製品を手がけたが、これといって大きなヒット商品もなく、パッとしない会社として留まるだけだった。そんな状態が15年も続いていた。

 その“パッとしない”会社は、運の悪いことに訴訟も起こされた。1997年に、フランスの大手調理器メーカーが、当時メトロケインが販売していた栓抜きが、メーカーの所有する特許を侵害していると訴えたのだ。結局訴訟は和解にいたったが、実はラビットが生まれたのはこの訴訟沙汰がきっかけとなったのである。

コメント1件コメント/レビュー

大変で忙しい仕事の対して、もっと前向きに、かつ、柔らかく取り組むようにしようと感じました。こういうストーリーを紹介頂いたことに感謝。(2013/11/22)

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「訴訟されてもただじゃ起きない」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大変で忙しい仕事の対して、もっと前向きに、かつ、柔らかく取り組むようにしようと感じました。こういうストーリーを紹介頂いたことに感謝。(2013/11/22)

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