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スマホには「触感」が必要だ

米ベンチャーが狙うタッチパネルの革新

2013年11月22日(金)

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 2007年の「iPhone」登場以降、スマートフォンの普及とともに、平面のスクリーンを指先で操作する「タッチ」はユーザーインターフェース(UI)としてすっかり定着した。だが、スマホ市場の競争が激化する中、端末の操作方法にも次の「ブレークスルー」が求められている。ジェスチャー操作や視線、音声認識など新しいUIの開発熱が盛り上がる中、米ベンチャー企業のタクタス・テクノロジーはユーザーの「触感」に訴えるユニークなスクリーン技術で参入を狙っている。2014年後半にも最初の搭載製品を市場投入する予定という同社のクレイグ・シェスラCEO(最高経営責任者)に、その勝算を聞いた。

早速ですが、タクタスが開発しているスクリーンがどのようなものなのか、教えて下さい。

シェスラ氏:我々が開発しているのは、オンとオフを切り替えることで画面のボタン部分が上下し、指の触覚に物理的に働きかけるスクリーンだ。

マイクロ流体という技術でボタンを浮き上がらせている(写真は陶山勉、以下同)

 現在のスマホで使われているタッチスクリーンは、ソフトウエアを使ってボタンやキーの位置を切り替えることで、ダイナミックなUIを実現している。それ自体は素晴らしいことだが、平らな画面のため、触感を持たせることは諦めるしかない。

タイピング時の「満足度」が高まる

 これに対して、従来パソコンで使われてきた物理的なキーボードは、触感を通じて脳がキーの位置を記憶できるため、直感的な操作を可能にしている。文字をタイピングする際の利便性では、スマホのタッチスクリーンより優れている。

 我々は、タッチスクリーンの抱える問題を解決し、タイピング時の使い勝手を向上させたいと考えた。言わば、「タッチ2.0」と呼べるような存在を目指している。実際、タクタスのスクリーンを使うと、タイピングのスピードと正確性、それにユーザーの「満足度」も高まる。この満足度という指標は、UIにとって意外と重要なのだ。

どのような技術で画面を変形させているのですか。

シェスラ氏:ボタンを浮き上がらせるに使っているのは、マイクロ流体という技術だ。

 タクタスのスクリーンは、パネルの中に微細な「流路」を作製し、そこに特殊な油を満たしている。スクリーンが平らな時はパネルの背面に油を溜めておき、画面を盛り上げるときは油を小さな電気モーターで押し出す。

 もう少し具体的に説明すると、パネルは3層構造になっており、その中間層をいったん切り開いて流路を作り、中に油を入れている。油で満たした後は、外から見ても流路の構造は目立たないようになる。

 パネルの厚さは約0.7mmで、スマホやタブレットのディスプレー表面にあるカバーガラスと同じだ。一般的なスマホ製品のカバーガラスだけをこのパネルと交換することで、触感に訴えるスクリーンを搭載することができる。

 ボタンの変形を「オン」または「オフ」の状態でキープするために電力は使わないので、端末全体の消費電力への影響はほとんどない。また、油は我々が材料メーカーなどと共同開発したものを使っている。化粧品などにも使われるような、毒性がなく安全な材料だ。

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「スマホには「触感」が必要だ」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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