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北朝鮮「粛清」で強まる金正恩カラー

金正日が残した後見役が消え去り改革・開放が加速

  • 武貞 秀士

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2013年12月9日(月)

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 12月3日、韓国政府の情報機関である国家情報院の情報として、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が失脚、あるいは粛清されたという話が伝わった。張成沢氏は金正日総書記の妹、金敬姫(キム・ギョンヒ)の夫であり、金正恩第1書記の後見人として、朝鮮労働党をとりまとめてきた。中国との太いパイプを持つ人物である。

 失脚もしくは粛清については、まだ諸説紛々だ。専門家の間には「あり得ない」という見方があるが、韓国統一省と国防省は、張成沢氏の身柄は安全であるが、粛清されたと見ている。

 張成沢氏が金正恩第1書記の視察に同行した回数を見ると、2013年は56回と激減していた。2012年は108回だった。一方、金正恩第1書記の右腕として急浮上した軍総政治局長の崔竜海(チェ・リョンヘ)氏が同行した回数は、2012年は88回であったのが、今年は142回と急増した。

 2013年5月、崔竜海氏が軍の総政治局長という立場で金正恩第1書記の親書を携えて習近平・中国国家主席と会った時、なぜ張成沢氏がその役割を果たさないのかと疑問が残った。今にして思えば、2013年になって張成沢氏は金正恩第1書記から遠ざけられていたのである。

 12月6日、「金正恩氏の秘密資金を把握している張成沢氏側近が9月末から10月初旬頃に韓国に亡命を求め、韓国政府が中国で保護している」と韓国のYTNニュースが報道した。事実だとすると、その事件との関連で11月、張成沢氏の側近である朝鮮労働党行政部第1副部長ら2人が不正や反党行為の疑いで公開処刑されたのだろう。

  労働党機関紙である労働新聞は12月4日、興味深い記事を掲載している。「革命的信念は命よりも貴重だ」というタイトルで、金正日総書記の言葉を引用しながら、「どれほど長い間、党に忠実であったとしても、一瞬でも忠実でなかったならば、忠臣ではない。歴史の隊列から脱落するか、歴史から捨てられる。世の中に背信者ほど汚れたものはない。この世界に生きる権利を失った死んだ命と相違ない」とある。生存している者に対して、「死んだのも同然である」と言っているのであるから、公開処刑された者に対してではなく、労働党内の生存している重要人物で粛清された人物がいることを示唆している。

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