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「マス・カスタム」の製品開発とは?

2013年12月16日(月)

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 第4回では、新製品開発を成功させるには顧客の行動をしっかりと観察し、その行動に隠れている困りごとの情報(開発情報)を多く集めることが大事だと説明しました。

 ですがこう言うと、「顧客のニーズには応えたいけれど、そのすべてに対応していたのでは原価がかさんで儲からないよ……」。そんな声が聞こえてきそうです。

 確かに、個々のニーズすべてに応えることは現実的に難しいですし、大量生産もできません。ですが、幾つかは同じニーズが重なっている、あるいは似通ったニーズが含まれている可能性は大です。その場合、それらを束ねればよいのです。束ねればある程度まとまったロットになります。

 これが「マス・カスタム」という製品開発の手法です。今回はできるだけ多くの顧客ニーズを、原価を抑えながら叶える魔法の手法、マス・カスタムの成功事例について解説します。

「自分向け」のように見せかけて実は量産している

 パソコンをインターネットで注文する際、CPUの速度やメモリの大きさ、HDDの容量、ケースのカラーなどを自分で選んで注文したことはありませんか? インターネット販売の一例ですが、最近、パソコン好きの人に非常に人気を集めています。これがマス・カスタムの代表的な成功例です。

 なぜ顧客に人気かと言うと、自分の好みや使い勝手に合わせて仕様を選び、「自分向け」のパソコンを注文できたという満足感が高いからです。しかし実際には、選んでいると言っても、CPUとメモリ、HDDはそれぞれ2種類から、ケースのカラーは4色からというように、選択できるパターンは限定されています。全部のケースを想定しても、2×2×2×4=32通りにしかならないのです。

 つまり、顧客に対してはカスタムメイドを実現し、高い価値を提供しながら、作り手は量産してコストを下げるのがマス・カスタムの狙いです。

 マス・カスタムの事例は、見渡してみると、パソコンだけでなく様々な業界で使われていることが分かります。例えば、ハンバーガーとポテト、ドリンクをセットで売るのもマス・カスタムの一つです。また、自動車の内装もシートとインパネの色などを選ぶことができますが、これも幾つかのパターンに限定されているマス・カスタムです。

 マーケットインの視点は当然大事ですが、一人ひとりのマーケットインを叶えるのではなく、そのニーズを「束ねる」ことが成功のポイントとなるのです。

 「音を静かにしたい」のニーズを束ねろ!

 私がお手伝いした商品開発で、マス・カスタムの手法で成功した事例をご紹介します。

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「「マス・カスタム」の製品開発とは?」の著者

高杉 康成

高杉 康成(たかすぎ・やすなり)

コンセプト・シナジー代表取締役

神戸大学大学院経営学研究科修了(MBA)。キーエンスで新規事業・新商品グループチーフなどを務めた後、独立。高収益の実現を目標に、新規事業・新商品開発、提案営業力強化などの収益力改善を指導している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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