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「オバマケアは奴隷制と同じ」

凋落する大統領の支持率

2013年12月10日(火)

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 バラク・オバマ大統領の人気が低迷している。低迷というより凋落という表現の方が適切と思えるほどの陰りが見られる。

 11月18日のギャラップ調査によると、同大統領の支持率は39%だった。今年5月3日の調査では50%を維持していたので、過去半年で10ポイント以上も下降したことになる。これはまさしく凋落ではないのか。

 12月に入ってその数字は43%まで持ち直したが、過去半年間、下降傾向にあると言って差し支えない。2009年1月にホワイトハウスに入った直後は68%という数字だったので、じり貧であることに違いはない。

 オバマ大統領にいったい何が起きているのか。2008年11月に大統領に当選した直後、ワシントン・ポスト紙は「オバマ:歴史を作る。米国初の黒人大統領が誕生」と踊るようなタイトルを打った。ニューヨーク・タイムズ紙やウォールストリート・ジャーナル紙といった大手メディアも小躍りするようにオバマ大統領を持ち上げた。

 唯一、風刺ニュースを専門にするオニオン紙が「米国最低の仕事を授与された黒人男性」という皮肉なタイトルを打ったが、振り返ると大統領は今、日々その真意を噛みしめているかもしれない。

ブッシュ前大統領と同じ曲線を描く支持率

 米政治評論家の中には「ジョージ・ブッシュ前大統領の支持率とほとんど同じ曲線を描いている」と述べる者もいる。ブッシュ前大統領の支持率は2001年9月11日の同時多発テロ直後、90%にまで達したが、政権末期には20%台にまで落ちていた。ブッシュ氏の場合、リーマン・ショックによる不況が大きく影響したが、景気の悪さだけでなく大統領としての資質にも大きな疑問符がつけられた。

 ただ日米に限らず、1国のリーダーの支持率というのは、就任当初は期待値もあり高いのが一般的で、歳月を経るにしたがって下降することが多い。日本でも近年では菅直人元首相、野田毅彦前首相が同じ軌跡を辿っている。

 だがすべてのリーダーが同じような軌跡を辿るわけではない。ビル・クリントン元大統領の支持率は通常とは逆で、大統領になった初年の1993年は30%台から40%台と低迷したが、じりじりと支持率を上げ、任期が終わる直前には66%を記録した。政権2期目の平均支持率(61%)が1期目平均(50%)より高く、異例と言える。

 オバマ大統領が過去の多くのリーダーと同じような軌跡を描いているのには、いつか要因がある。黒人初の大統領として期待値が高すぎたことのほか、シリア内戦や北朝鮮の核問題の解決は見えていない。核兵器廃絶の演説でノーベル平和賞を受賞したものの、核拡散の防止すら実現には及ばない。

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「「オバマケアは奴隷制と同じ」」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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