• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「和食」で訪日外国人を取り込め!

海外発便の機内食がグレードアップ

2013年12月11日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 国際線の航空会社を選ぶ際、シートの快適性と並んで、機内食の良し悪しを重視する乗客も多いはずだ。特に最近は、国内外の航空各社が趣向を凝らしている。自国発のメニューでは国ごとの特徴を打ち出す航空会社も多い。

 全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)も、有名店とのコラボレーションメニューを取り入れたり、日本の食材を前面に打ち出したりして、料理の質が向上したことを訴求する。

日本の航空会社も最近では機内食の開発に力を注ぐ(写真:吉川 忠行、ほかも同じ)
ANA、JALは機内食のラーメンでも本格的な味を追及し始めた

 その一方で、出張の多いビジネスパーソンや旅好きの人が指摘するのが「海外から日本に向かう便では、日本発の便と比べて機内食がおいしくない」ということだ。

 日本に就航する海外の航空会社も、日本を発つ便では、日本国内にあるケータリング会社に機内食の製造を依頼する。そのためANAやJALと大きな質の差はない。ところが海外発の便は現地で機内食が製造される。委託するケータリング会社によってバラツキがあるため、舌の肥えた日本人客からは不満の声が出るようだ。

 こうした利用者の不満を受け、日本の航空会社は最近海外発の便の機内食の見直しを図っている。狙いは日本人客の要望を取り入れることと、外国人の乗客に機内食のおいしさをアピールすること。2013年12月から導入される冬メニューを中心に各社の取り組みを見てみよう。

乗客の要望レベルが高い「パリ発」便

 2013年1月、成田~ロンドン線に就航したJALの国際線用機材「JALスカイスイート777」。ファーストからエコノミーまで、全4クラスのシートを一新したボーイング777-300ER型機の新仕様機で、機内食も「空の上のレストラン」をコンセプトに刷新した。

 ミシュラン3つ星の日本料理店「龍吟」(東京・六本木)の山本征治氏などといったスターシェフをそろえて日本出発便の機内食をレベルアップさせた。そして冬メニューからは新たにパリ発の便のファーストクラスとビジネスクラスでも同じような取り組みを始める。

 パリで活躍する2人の日本人シェフとのコラボレーションメニューを開発。12月からは、フランスでミシュラン1つ星を獲得した「SOLA(ソラ)」の吉武広樹氏、2014年3月からはフランスで日本人として初めてミシュラン2つ星を獲得した「Passage53(パッサージュ53)」の佐藤伸一氏が担当し、その後は3カ月ごとに2人が交代でメニューを用意する。

 JALで機内食のメニュー開発を手掛ける商品サービス開発部の田中誠二・開発グループ長によると、「海外のケータリング会社では料理の基本となる塩加減から根本的に違う」と明かす。繊細できめ細やかな味付けを好む日本とは明らかに違うのだ。そのため現地の食材や味付けに精通し、フランス語でケータリング会社とやり取りできる日本人シェフを抜擢した。彼らであれば世界的に活躍するシェフが本場の味を再現できるうえ、日本人がおいしいと感じる味を生み出すこともできる。

 加えて機内食の作り方も根本的に変えた。これまでは海外のケータリング会社から提案を受けたメニューを採用していた。しかしこのやり方では思い通りの機内食を提供することはできない。そこで今回はケータリング会社に機内食のレシピを提供する。JAL側の狙った通りの味を再現させるのが狙いだ。

 しかしなぜパリ発の便を選んだのか。田中グループ長は「乗客が機内食に求めるレベルが高く、日本への帰国便でギャップが大きかったのがパリ発の便だった」と明かす。乗客の多くが、本場・パリでフランス料理を始めとするおいしい料理を食べたばかり。パリ発の便であればフランス国内と同じように機内食のレベルも高いはずと期待が高まっている。だが、これまでは他国発の便と比べても決して劇的においしいとは言えなかった。乗客の期待値が他国よりも高い分、さほど特徴のない機内食を提供すると落胆度合いは大きくなりがちだった。だが今後は乗客の期待に寄り添い、満足度を高める狙いだ。

コメント1件コメント/レビュー

仕事でもプライベートでもエコノミーだし、これからはプライベートはLCCにするだろうから、「参考にならなかった」と「どっちでもよい」です。すません。(2013/12/11)

「吉川忠行の天空万華鏡」のバックナンバー

一覧

「「和食」で訪日外国人を取り込め!」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

仕事でもプライベートでもエコノミーだし、これからはプライベートはLCCにするだろうから、「参考にならなかった」と「どっちでもよい」です。すません。(2013/12/11)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授