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欧州電力の巨人が分散型システムの推進力に

ドイツRWEの戦略案が明らかになる

2013年12月16日(月)

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 今回は、欧州のエネルギーの巨人、RWE(アール・ヴェー・エー)の事業戦略を取り上げる。再生可能エネルギーが普及するとともに分散型の市場モデルに移行することを前提に、その中でどう生き残っていくかを示す内容となっている。従来の大規模発電モデルを大きく転換する。

 欧州の有力ウェブサイト「エネルギー・ポスト」は、10月21日付けで「RWE、古いビジネスモデルを捨てて、新時代を取り込む」というタイトルの記事を掲載した。「ドイツ第2位で世界有数のエネルギー・ジャイアントであるRWEの将来戦略ペーパーを入手した」という書き出しで始まるこの記事は、瞬く間に世界を駆け巡り、多くのメディアが関連情報を報道した(資料1)。

資料1.RWE本社
(出所)Power Engineering International

 同社は、欧州が再エネを主とする分散型システムに移行していくことを認め、その方向をリードし、サポートすることを使命と位置づける。これが正式に決定されたら、大規模電力会社の明確な方向転換を示す世界初の事例となる。

 一方、10月12日付けの英エコノミスト誌において、欧州のエネルギー会社が苦境に陥っていることを解説する特集記事が掲載された。RWEが決断する背景には、急速に経営が悪化し、戦略転換を余儀なくされるエネルギー会社の現実がある。本稿では、まず、欧州のエネルギー市場の現状を解説し、その後RWEの新戦略を紹介する。

大手電力会社の経営危機

 10月11日にブリュッセルで、欧州の主要エネルギー会社の首脳が電力市場の現状に警告を発する共同記者会見を行った。(再エネを推進し、分散型システム構築に軸足を置く)EUのエネルギー・気候変動政策は、発電事業を破滅させ電力会社の経営を圧迫しており、ひいては大規模停電を招く懸念すらある。この現実に政策当局はキャッチアップすべき、とSOSシグナルを送った。RWEもそのメンバーだった。

 欧州のエネルギー会社の経営は急速に悪化している。利益水準は縮小してきており、欧州トップ20の株価インデックスは、2008年をピークに下がり続け、現在はその2分の1以下の水準となっている。資料2は、RWEの株価推移である。

資料2.RWEの株価推移
(出所)RWEウェブサイト

 債権格付けは、Aランク以上が10社あったが、現在は5社に減少している。自ら大規模投資を行うことが次第に困難となり、「インフラ整備の担い手がいなくなる」との声も聞かれるようになっている。

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「欧州電力の巨人が分散型システムの推進力に」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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