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「僧侶になりたかった」禅寺修行に2回挫折した社長

産業用ヘリコプター製造/ヒロボー(広島県府中市)松坂晃太郎社長に聞く(前)

2013年12月16日(月)

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 これは「24時間テレビ」のお涙頂戴劇どころの話ではない。

「100kmウォーク」を考案した松坂社長

 無線操縦ヘリで世界トップシェアを誇るヒロボーは年2回、社内イベントとして「100kmウォーク」を実施している。

 究極のスパルタ社員教育の根幹にあるのは、「坐禅の境地」。

 かつて禅僧を目指し、修行も経験したヒロボーの松坂晃太郎社長が、100kmウォークの驚愕の効果を明かした。

「お坊さんになりたかった」

記者:100kmウォークの話に入る前に、社長と禅との関わりについてお聞きしたいのですが。

社長:実は私は会社の跡継ぎに生まれながら、どうしてもお坊さんになりたかったのです。過去に2度、僧侶になるための修行に入っています。

記者:えっ? 修行したということは、お坊さんの資格を持っているのですか。

社長:これを説明するのは難儀なんですが、まず、話は大学時代に遡ります。大学1年生の時、NHKで僧侶が東京から広島まで行脚するドキュメンタリー番組を見て、影響を受けましてね。友達と東海道五十三次を野宿して歩きました。京都の五条大橋から東京の日本橋まで。この時の体験がその後の私の人生を大きく左右します。大学院時代は四国遍路もしました。四国遍路で本格的に仏教に魅せられていくわけです。

記者:坐禅には大学院時代に目覚めたわけですか。

松坂社長の遍路姿

社長:坐禅には異常なほどの関心を持ちましたね。大学院時代、授業の休みの時は、朝から晩まで部屋の中で坐禅をしていました。本当に丸1日座っていましたね。今思い返すと、「何をやってたんだろうと」と(笑)。同時に京都・嵐山の禅刹・天龍寺の坐禅会に通っていましてね。そこで出会ったお坊さんに、弟子にして欲しいとアタックしたんです。運良く僧名までもらって修行させてもらうことになりました。喜々として修行の準備をしたものです。しかし修行初日の夜、同じ修行仲間と話していると彼が『お坊さんになんか、なりたくない』と訴えてくるのです。彼は実家が寺で、生まれながらの跡継ぎとして修行にきている。私と立場がまるっきり逆だったのです。私はいたたまれなくなりましてね。彼は寺に残りましたが、私は、その日のうちに、下山(修行をやめること)しました。

記者:なんだか分かる気がします。

コメント2件コメント/レビュー

おそらく大量に同様のコメントつくとは思いますが、100Kウォークなどという苦行を社員に強いるのはどうなんでしょうか?おそらく強要はしていない、自由参加だとおっしゃるとは思いますが、社長が発案し参加しているイベントに参加しないとなれば評価が下がるのではと不安に思い体に鞭打って参加している人もいるのではないでしょうか?社長の主義主張は自由ですが社員にやらせていい域を超えているように感じます。(2013/12/16)

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「「僧侶になりたかった」禅寺修行に2回挫折した社長」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

ジャーナリスト、浄土宗僧侶

1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社会部記者を経て、日経BP社に移籍。日経ビジネス記者、日経おとなのOFF副編集長などを歴任後、2018年に独立。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。佛教文化学会会員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

おそらく大量に同様のコメントつくとは思いますが、100Kウォークなどという苦行を社員に強いるのはどうなんでしょうか?おそらく強要はしていない、自由参加だとおっしゃるとは思いますが、社長が発案し参加しているイベントに参加しないとなれば評価が下がるのではと不安に思い体に鞭打って参加している人もいるのではないでしょうか?社長の主義主張は自由ですが社員にやらせていい域を超えているように感じます。(2013/12/16)

こういう話は好きだ。沈思黙考して唯我独尊や吾想う故に我ありは本来、自他とも人が生命を頂いた瞬間に始まることと心得ているが、時間の経過と共に人生失敗だ成功だと比較対照の力学が働くかと思えば、行列のできる◯◯ではないが、動機はいろいろあろうが皆がやっていると見れば効能がありそうとなびくばかりの風潮はいただけない気もする。医者とお寺のお坊さんは、生と死を敬虔に受け止められるお役目を担われた階層とする一方、いろいろ揶揄されたり駄洒落に供されることも多かった。筆者の語りにほのぼのしたものを感じたのは、人生なり(やり)たくて(も)、なれ(やれ)な(い)かった悲喜こもごもが、我が身に照らしてあるからだろう。そして今、産業用ヘリの製造会社社長―どう展開するのか続きをたのしみにしたい。(2013/12/16)

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