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日本企業がデザインを武器にできない理由

プロダクトデザイナー柴田文江さん(3)

2013年12月20日(金)

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柴田:もちろん、先ほどお話ししたように、デザイナーの声の小ささは大いに問題です。だけど最終的には、デザイナーを使う日本企業の経営が、デザインを悪くして、結果として商品の魅力も薄めてしまっている、というケースは多いですね。

川島:ひとつは目先の新しさとデザインを勘違いしている経営者が多いんじゃないでしょうか? 車の例でいうと、日本の自動車ってラインナップがとっても多いうえに、モデルチェンジが4年に1回もある。しかも、モデルチェンジするたびに、同じ車種でもデザインが変わっちゃうから、車種の名前をいつまでたっても覚えられない。あれ、なぜですか?

柴田:たしかにさきほど名前の出たフェラーリにしてもBMWにしてもアウディにしても、あるいはフォルクスワーゲンやメルセデスベンツにしても、どこの車か誰が見ても一目でわかるほどキャラクターがはっきりしてますね。

川島:なぜ、日本のメーカーはあんなにころころデザインを変えちゃうんでしょう?

オムロン けんおんくん/2004

柴田:もちろん変えた方がいい場合もありますが、キープコンセプトでデザインを進化させたほうがいい場合も多いはずなんです。参考になるかわかりませんが、私の事例をお話しします。これは、私がデザインしたオムロンヘルスケアの体温計で「けんおんくん」というものです。

「体温計=細長い」という思い込み

川島:うちでも使っています。発売されてすぐ購入しました。液晶部分が大きくて見やすいし、検温部分が平たくなっていて腋にはさみやすい。子どもたちも含め、家族で愛用しています。大ヒットして、店頭で長いこと売れているロングセラーですね。

柴田:おかげさまで高い評価をいただきました。もともと体温計って水銀を使っていたときは、みなさんご存知のあの細長い、温度計を小さくしたようなデザインでした。水銀を使う限りにおいて、あのデザインは正しかったわけです。ところが体温計が電子化されても、なぜかかたちだけは細長いままだった。「体温計=細長い」という思い込みがメーカー側にも消費者側にもあったからです。

川島:たしかにそうですね。

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「日本企業がデザインを武器にできない理由」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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