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「100人の相続者」が出現?

墓を巡って兄弟間に亀裂も~親の危ない遺産10(2)

  • 日経ビジネス編集部

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2013年12月20日(金)

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 代々同じ場所に住んでいると、その土地が誰の登記になっているか、意識することもないのかもしれない。

 群馬県内に住むEさん(48歳)は、3年前に父親を亡くした。父親が亡くなった後も、母親と2人でそのまま実家に住んでいたが、昨年思い立って土地の名義を変更しようとしたその時、思わぬことを知ることとなった。

想定外の相続人が出現

 まずは、不動産の登記名義を確認しようと、不動産謄本を請求。そこで1つ目の事実が発覚する。父親の名義だと思っていた土地は、祖父の名義のままだったのだ。名義を変更するには、叔父や叔母を含めた法定相続人全員の同意が必要となる。さらに、Eさんが父親の相続人を調べたところ、思わぬ事実を知ることになった。父親に、Eさんを含め5人の子供がいることが発覚したのだ。父親には2度の離婚歴があり、最初の結婚で1人、2度目の結婚で3人の子をもうけていた。

 遺産分割をするうえで、叔父や叔母とは面識もあり、すんなり承諾を得たが、問題は父親が2度の結婚でもうけた子供たちへの連絡だ。

(注:「相続人不存在の場合の財産管理人選任事件」とは、相続人が明らかでない場合、家庭裁判所が利害関係人等の請求により相続財産の管理人を選任する等の手続き
出所:最高裁判所「司法統計年報」、最高裁資料を基に、国土交通省国土計画局作成)

 初めて聞く“兄”と“姉”、その存在を知っただけでもショックだったが、そんなことで思い悩んでいる暇はない。母親に相談すると、実は母親は2度目の結婚と子供のことは聞かされていたという。連絡先も分かったため、すぐに3人のうちの1人に連絡を取り、事情を説明。Eさんは知らなかったが、父親が亡くなった直後にある程度の金銭を渡していたらしく、3人ともすぐに了承してくれた。

 しかし、最初の結婚については、母親さえも知らないことだった。やむを得ず、Eさんは探偵を雇って長姉の素性を調べた。「人となりが分からないまま、下手に会いに行くのもどうかと思って」とEさん。幸い、大阪で暮らしていた長姉は「普通の暮らしをしている人」だったため、すぐに大阪に出向き、事情を説明することができた。しかし、姉は父親に“捨てられた”という感情を強く持っており、話し合いは難航。ほかの3人とは別に、200万円のカネを支払うことでようやく決着を見た。

 軽い気持ちで始めた名義変更に、費やした期間は1年。晴れて無事に手続きを終えることができた今、Eさんは言う。「これ以上人数が増えたり、ややこしい人が増えていたりしたら大変なことになっていた」。

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