• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「100人の相続者」が出現?

墓を巡って兄弟間に亀裂も~親の危ない遺産10(2)

  • 日経ビジネス編集部

バックナンバー

[1/4ページ]

2013年12月20日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 代々同じ場所に住んでいると、その土地が誰の登記になっているか、意識することもないのかもしれない。

 群馬県内に住むEさん(48歳)は、3年前に父親を亡くした。父親が亡くなった後も、母親と2人でそのまま実家に住んでいたが、昨年思い立って土地の名義を変更しようとしたその時、思わぬことを知ることとなった。

想定外の相続人が出現

 まずは、不動産の登記名義を確認しようと、不動産謄本を請求。そこで1つ目の事実が発覚する。父親の名義だと思っていた土地は、祖父の名義のままだったのだ。名義を変更するには、叔父や叔母を含めた法定相続人全員の同意が必要となる。さらに、Eさんが父親の相続人を調べたところ、思わぬ事実を知ることになった。父親に、Eさんを含め5人の子供がいることが発覚したのだ。父親には2度の離婚歴があり、最初の結婚で1人、2度目の結婚で3人の子をもうけていた。

 遺産分割をするうえで、叔父や叔母とは面識もあり、すんなり承諾を得たが、問題は父親が2度の結婚でもうけた子供たちへの連絡だ。

(注:「相続人不存在の場合の財産管理人選任事件」とは、相続人が明らかでない場合、家庭裁判所が利害関係人等の請求により相続財産の管理人を選任する等の手続き
出所:最高裁判所「司法統計年報」、最高裁資料を基に、国土交通省国土計画局作成)

 初めて聞く“兄”と“姉”、その存在を知っただけでもショックだったが、そんなことで思い悩んでいる暇はない。母親に相談すると、実は母親は2度目の結婚と子供のことは聞かされていたという。連絡先も分かったため、すぐに3人のうちの1人に連絡を取り、事情を説明。Eさんは知らなかったが、父親が亡くなった直後にある程度の金銭を渡していたらしく、3人ともすぐに了承してくれた。

 しかし、最初の結婚については、母親さえも知らないことだった。やむを得ず、Eさんは探偵を雇って長姉の素性を調べた。「人となりが分からないまま、下手に会いに行くのもどうかと思って」とEさん。幸い、大阪で暮らしていた長姉は「普通の暮らしをしている人」だったため、すぐに大阪に出向き、事情を説明することができた。しかし、姉は父親に“捨てられた”という感情を強く持っており、話し合いは難航。ほかの3人とは別に、200万円のカネを支払うことでようやく決着を見た。

 軽い気持ちで始めた名義変更に、費やした期間は1年。晴れて無事に手続きを終えることができた今、Eさんは言う。「これ以上人数が増えたり、ややこしい人が増えていたりしたら大変なことになっていた」。

コメント2件コメント/レビュー

かつて私の親ところにもある日突然、土地の所有権移転登記を求める訴状が来ました。見れば4代前のご先祖様名義の土地で、親も全く心当たりがないとのこと。相続人を捜し出す相手の苦労もいかばかりか。争う気持ちはないものの、さりとて求められた承諾書にどう対応して良いのやら、グズグズしていたら結局相手方が時効取得を主張して判決が出たように思います。それとは別に、墓の問題も身近に起こります。取り合い、押しつけ合いよりもむしろ無縁墓が悩みの種。母方の実家も、妻の実家も子・孫が女子ばかりで風前の灯火状態。そこで我が家は親と相談して墓に○○家と入れずに嫁ぎ先が受け継ぐことも可能とし、また、将来の墓じまいについてあらかじめ墓地とも確認をしています。(2013/12/20)

オススメ情報

「相続ショック」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

かつて私の親ところにもある日突然、土地の所有権移転登記を求める訴状が来ました。見れば4代前のご先祖様名義の土地で、親も全く心当たりがないとのこと。相続人を捜し出す相手の苦労もいかばかりか。争う気持ちはないものの、さりとて求められた承諾書にどう対応して良いのやら、グズグズしていたら結局相手方が時効取得を主張して判決が出たように思います。それとは別に、墓の問題も身近に起こります。取り合い、押しつけ合いよりもむしろ無縁墓が悩みの種。母方の実家も、妻の実家も子・孫が女子ばかりで風前の灯火状態。そこで我が家は親と相談して墓に○○家と入れずに嫁ぎ先が受け継ぐことも可能とし、また、将来の墓じまいについてあらかじめ墓地とも確認をしています。(2013/12/20)

この手の記事は、インタビューされた人の主観に流れがちだと思います。読者は「そんなひどい人がいるんだぁ」と思ってしまいます。しかし、反対の立場の人の話を聞くと、事実は意外に逆だったりします。相続がいかに面倒くさい、そして予想しなかった問題を引き起こすのか、ということを表した記事であると思いますが、お煎餅屋の兄弟やお墓の兄が悪者と短絡的に判断することは、読者は避けるべきでしょう。(2013/12/20)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私自身もブラックベリーとともに育った人間。そんな会社がそのまま消滅するのを見たくなかった。

ジョン・チェン カナダ・ブラックベリーCEO