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「1年から就活」拡大の功罪

学業に対する影響や企業の青田買いを懸念する声も

  • 日経ビジネス編集部

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2013年12月24日(火)

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シューカツの狂騒からの脱却を目指す企業と学生の新たな動きを紹介する連載シリーズ。今回は、大学1年からの参加を受け入れる企業の取り組みを、参加者の反応も交えて紹介。学業に対する影響や企業の青田買いを懸念する声も出る中、その功罪を検証する。

 今年4月に入学式を迎えた大学1年生。顔つきにはまだあどけなさも残るが、もうリクルートスーツに身を包み、就職戦線に参戦する学生が増えている。インターンシップ(就業体験)に大学1年生の参加を認める企業が徐々に増えているからだ。

 システム開発のワークスアプリケーションズはその1社。同社のインターンシップは採用選考を兼ねている。20日間のプログラム終了後に参加者の約3割が入社パス(内々定)を得る。このパスは大学卒業後1年間有効で、期間内ならいつでも入社できる。

 年2回開かれる同社のインターンシップには、毎回3000人ほどの応募がある。書類選考などを経て100人が参加。30人が入社パスを受け取る。

ワークスアプリケーションズのインターンシップの様子。20日間かけて問題解決に取り組む(写真:村田 和聡)

 このように対象を大学1年生に広げて採用に直結するインターンシップを実施する動きが、外資系やベンチャーを中心に広がっている。それらの企業には共通点がもう1つある。日本経済団体連合会に加盟していないことだ。

 経団連は倫理憲章でインターンシップを採用に利用することを加盟企業に対して実質的に禁じている。この縛りがない企業は、応募の対象を大学1年生にまで広げ、優秀な学生をいち早く囲い込もうとする。当該企業は明言しないものの、事実上の青田買いに走っているわけだ。

 その理由を人材コンサルタントの常見陽平氏は次のように分析する。「大学生の内定率は改善しつつあるが、学生にとって売り手市場になっているわけではない。企業が本当に採用したい優秀な学生はごくわずか。その争奪戦はむしろ激化している」。

 そのため、縛りを受けない企業は採用の標的を大学1年生にまで広げ、志望者を数多く集める。そして、その中から優秀な学生を見極めるべく、工夫を凝らす。

コメント7件コメント/レビュー

就活の早期化は、大学でまじめに勉強したい学生にとってはマイナス以外のなにものでもないはず。まあ企業はまじめに勉強した学生よりも自分たちの好みにある人を取りたいのだろう。太鼓もちの才能がある人が有利になるというわけだ。経団連の人が書いてるように大学での教育の価値を認めていない企業が多いというのは、日本の先行きにとっては暗いといわざるを得ない。大学の4年間でどれだけ人が成長できるのか、それを求めないなら、成長しようとという人も多くならない、だらだら4年間を過ごすだけだ。日本全体の人材を高めるという意味でこれはマイナス以外何者でもない。大学1年から内定をだす企業にはそのような面での非難もあってよいと思う。▽青田買いはいけないという前提で話をしているように感じるが、青田買いを行うことにどのような問題があるのかぜひ取材して記事にしてください。(2013/12/26)

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いただいたコメント

就活の早期化は、大学でまじめに勉強したい学生にとってはマイナス以外のなにものでもないはず。まあ企業はまじめに勉強した学生よりも自分たちの好みにある人を取りたいのだろう。太鼓もちの才能がある人が有利になるというわけだ。経団連の人が書いてるように大学での教育の価値を認めていない企業が多いというのは、日本の先行きにとっては暗いといわざるを得ない。大学の4年間でどれだけ人が成長できるのか、それを求めないなら、成長しようとという人も多くならない、だらだら4年間を過ごすだけだ。日本全体の人材を高めるという意味でこれはマイナス以外何者でもない。大学1年から内定をだす企業にはそのような面での非難もあってよいと思う。▽青田買いはいけないという前提で話をしているように感じるが、青田買いを行うことにどのような問題があるのかぜひ取材して記事にしてください。(2013/12/26)

青田買いに近い就活をさせて優秀な学生を採用したはずの電機メーカが苦境にあえいでいます。本当に会社に必要な人材を採用できているか疑問です。この記事を読んで、苦境の原因は人事採用担当者にあるように思いました。自らの”失敗した”価値観を押し付け、画一的でイノベーションを起こせない学生を大量生産して採用しているだけではないでしょうか?(2013/12/24)

最近、こういうコラムや記事が目立ちますが、実習という名の企業と学生の交流は以前から存在しました。何で今更問題視??と思います。個人的見解を言えば、学生の視点(自らの基礎教養向上や啓発)か、企業の視点(良いサラリーマンが欲しい)の違いなのではりませんか?企業を起点として、学校との距離感の話か、学生個人に対する関心かは全く違う話ですが、今はどちらも青田買いと言うのでしょうか?、何かが違う。あと、ロジカルシンキングって普通に書かれますが思考はロジカル。文系学生が数学やサイエンスを軽視したり、理系学生が国語、人文系科目を軽視するからロジカルなんて言わなくてはならない。総合基礎教養を身に付ければ、何でも対応できるのに、そういうことを教える大人がいなくなりました。(2013/12/24)

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三品 和広 神戸大学教授