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過熱する「リケジョ」争奪戦

2013年12月25日(水)

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メーカーを中心に、大学・大学院の理工系女子学生の採用を目指す動きが激化している。女性活用を促す政治の要請に加え、理系女子の活躍の場が広がっていることが背景だ。女子学生が少ないため、企業は様々な工夫を凝らす。連載3回目はその最新の動きを追う。

 三菱重工業は今年1月、ある試みを初めて実施した。大学や大学院で理工系の学科を専攻する女子学生だけを対象とする就職説明会を開催したのである。全国から49人の女子学生が参加。ロケット、ガスタービン、エアコンなどの設計・製造・品質保証など、自らが携わる仕事の魅力を語る技術系女子社員の話に熱心に耳を傾けた。その後、学生たちはグループに分かれて、説明に立った女子社員を囲み、直接質問をぶつけた。

三菱重工業が今年1月に開催した理工系女子学生向けの就職説明会の様子

売り手市場の理工系女子

 こうした説明会を開いたのは、三菱重工が理工系の学科で学んだ女子学生の採用を増やそうとしているからにほかならない。

 従来は、主に研究開発などで交流があり、社員の採用実績もある大学の研究室からの推薦などを活用してきたが、それだけでは女性の採用を増やすことは難しい。そこで交流や採用実績のない大学や大学院にも門戸を広げるために、説明会の開催という手に打って出たわけだ。それは、三菱重工にとどまらない。日立製作所や日産自動車など、日本を代表するメーカーがこぞって理工系の女子学生に限定した説明会を開き、就職希望者を増やそうとしている。背景には、各企業の技術職に占める女性の割合が10%台にとどまっている実情がある。中には数%という会社もある。「シューカツ」という流行語まで生み出した昨今の異常な就職難の中、理工系の女子学生に限っては、「売り手市場」の様相を呈している。

注:統計上では「大学型高等教育」(日本の大卒に相当)
出所:経済協力開発機構(OECD)「図表でみる教育2013」

 なぜこれらの企業は理工系の女子学生に熱い視線を向けているのか。

 リクルートワークス研究所の豊田義博・主幹研究員は「企業は理工系出身の女子学生は離職リスクが低いと見ている」と話す。

 豊田氏が関わった、若年層を対象にしたアンケートによれば、「定年まで働き続けたい」と答えた文系女性が16%だったのに対し、理系女性は21%だった。学んだことを生かして長く勤めたい気持ちが強い傾向が見て取れる。従って、出産などのライフイベントを挟んでも、迷うことなく仕事に戻る人が多い。

 安倍晋三政権が女性活用の推進を成長戦略の柱に据えていることも影響している。ただし、これらは主たる理由ではない。最大の理由は、企業が理工系の学科を専攻した女子学生だけが提供できる独自の価値に気づき始めたことだ。

コメント4

「企業と学生のシューカツ革命」のバックナンバー

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「過熱する「リケジョ」争奪戦」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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