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「見せ方」「伝え方」がヘタな国内繊維製造業

オリジナルブランドを売る方法

2013年12月26日(木)

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 早いものでもうすぐ今年も終わりである。

 繊維業界を取材して回っていると、国内製造加工業者は今後どれだけ存続できるのか不安になる。生地製造、染色、整理加工、縫製業すべての段階で国内企業が年々減り続けている。理由は倒産・廃業である。

 大手アパレル、大手SPAブランドは中国生産にシフトし、昨年からは人件費高騰や反日暴動が理由となって、中国での生産を減らしアセアン諸国へシフトし始めている。じゃあ、国内製造業もがんばって大手ブランドと取り組めばよいのではないかと思われるかもしれないが、それは物理的に不可能である。

 生産数量が多ければ多いほど1枚当たり・1メートル当たりの製造コストは安くなるが、国内製造業には大手ブランドや大手SPAからの受注をこなせるだけの生産キャパがない。繊維業界における国内製造業は世界的にみると小規模企業である。たとえばデニム生地製造工場だと、世界水準の工場には1社あたり織機が最低でも3000~4000台あるといわれている。一方、国内の最大手のデニム生地製造工場でも500台くらいしか織機がない。これほどの設備規模の差がある。だったら設備投資して工場規模を拡張すればよいと思われる方もおられるだろうが、それは不可能である。何億円という設備投資が可能なほど財政にゆとりのある製造業者は国内には存在しないからだ。

オリジナル製品を開発してはいるが…

 そうした環境下にあることから、国内の繊維製造加工業者は近年、自社オリジナル製品を開発し、それをインターネット通販も含めた直接販売するという取り組みを開始している。ただし、現在、うまく行っているといわれている企業はほんの一握りである。そのほかの大多数は鳴かず飛ばずの状態で苦しんでいる。

 筆者が主催チームに参加している産地企業による生地の切り売り販売会「テキスタイル・マルシェ」というイベントがある。2010年12月に第1回目を開催したのでちょうど丸3年が経過した。従来は年に2回のペースで開催していたが、今年はそこに阪急百貨店うめだ本店での4回の開催が加わったので、年に6回開催した。

 12月19~22日まで今年最後のイベントを阪急百貨店うめだ本店10階で開催している。今回は初めての試みとして12月19日に開かれたイベント会場でのトークショーをインターネット動画中継「ユーストリーム」で生中継した。

 お昼と夜でそれぞれ違うゲストを迎えて国内生地メーカーや国内製造業について語ってもらった。筆者も主催チームの代表として登場した。

 夜の部のゲストには、セメントプロデュースデザインの金谷勉社長をお招きした。セメントプロデュースデザインの金谷社長は本来グラフィックや販促物製作を専門としているが、近年は地場産業の新商品開発にも取り組まれておられる。そのジャンルは陶器、メガネフレーム素材、木工、鋳物、リボンなど幅広い。

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「「見せ方」「伝え方」がヘタな国内繊維製造業」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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