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巧妙なスピーチに彩られた2013年のアベノミクス

2013年、安倍首相の「有言実行度」を検証

2013年12月27日(金)

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 自民党が政権を奪還し安倍晋三内閣が発足して丸1年。アベノミクスを掲げ、経済再生に主軸を置いた結果、高い内閣支持率を維持してきた。この1年で目立ったのは安倍首相のスピーチの巧妙さ。随所に具体的なエピソードを交え、印象に残るキーワードを散りばめることで、多くの人に耳を傾けさせることに成功している。政治家の武器が紛れもなく「言葉」であることを痛感させらるが、一方で「巧言令色、鮮なし仁」という警句もある。安倍首相の「有言実行度」を検証してみた。

自画自賛する安倍晋三首相

 「特定秘密保護法ばかりが注目されましたが、『成長戦略実行国会』の名にふさわしい国会であったと思います」

 12月19日、経営者や学者らでつくる「日本アカデメイア」の会合でスピーチした安倍首相は、そう自己評価してみせた。社会保障改革のプログラム法、産業競争力強化法、電力自由化、再生医療の促進、農地集積バンク、国家戦略特区といった「重要な法案がいくつも成立し」、「近年稀にみる、密度の濃い国会であった」と位置づけていた。

 終盤の国会は特定秘密保護法の強引な採決などが目に付き、世論の批判が一気に盛り上がった。NHKの世論調査によると内閣支持率は政権発足直後だった1月の64%から4月には66%に上昇、10月も60%を維持していたが、12月は一気に50%にまで急落した。他社の世論調査では軒並み50%を下回った。

 スピーチでも、「特定秘密保護法には、厳しい世論があります。国民の皆さんの叱声であり、謙虚に、真摯に受け止めなければならないと考えています。私自身が、もっと丁寧に時間をとって説明すべきだった、と反省もしています」と自ら語っていた。

 安倍首相は自民党内の「タカ派」で、就任直後から憲法改正や集団的自衛権容認、靖国神社参拝などに前向きだと見られてきた。そうした「右翼的志向」は安倍内閣の布陣にも表れており、右旋回するのではないか、という危惧があった。尖閣諸島を巡る問題で国内世論が右傾化していたこともあり、その流れに乗るのではないかとみられたのだ。

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「巧妙なスピーチに彩られた2013年のアベノミクス」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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