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ソフトバンクのT-Mobile US買収が、次世代スマホにもたらすもの

スマホの“日本特有機能”は不要になりグローバルモデル化が進む

2013年12月27日(金)

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 アメリカ第3位の携帯電話キャリアであるスプリントが、第4位のT-Mobile USを買収すると報じられている。

 T-Mobile USは、アメリカ携帯電話キャリア4位のT-Mobile USAと同5位のMetroPCS Communicationsが2013年5月に合併して誕生した携帯電話キャリアで、契約者数は約4500万だ。

 ソフトバンクはスプリントを買収したばかりだが、世界征服という野望を叶えるために、孫社長はアメリカ第3位のみならず第4位も買収してしまおうというわけだ。買収には2兆円近い金額が必要になりそうだが、「銀行もカネを貸してくれるし、売りに出ているなら買っておけ」というのが今の孫さんの考えなのではないだろうか。

今度はT-Mobile USの買収に挑む孫社長(撮影は筆者)

 実際、T-Mobile USに関しては、ソフトバンクがスプリントを買収できなかった際の「滑り止め」としての買収が検討されていたし、その前にはAT&TがT-Mobile USを買収しようとしたが、米司法省や米連邦通信委員会から「競争上、よろしくない」と待ったがかかり、頓挫したこともある。

 アメリカでベライゾンと2強体制にあるAT&TがT-Mobile USを買収してしまっては寡占化が進む恐れがあるが、スプリントであれば、3強体制となり、競争が促進される可能性がある。ベライゾン、AT&Tが共に1億1000万前後の契約者数を抱えるのに対し、スプリントは5500万と大きく差を付けられている。ここにT-Mobile USが加われば、契約者数で拮抗状態となる。

 これまで4強体制を貫いてきたアメリカのモバイル市場であるが、孫社長が引き金を引くことによって、一気に3強体制になりそうだ。

ソフトバンクグループはユーザー数1億4000万超に拡大

 仮にT-Mobile USの買収が成功したとき、ソフトバンクグループの日本国内ユーザー(ソフトバンク、イー・アクセス、ウィルコム)と合算すると世界で1億4000万を超えるユーザー基盤を持つことになる。

 またソフトバンクはすでに100社以上のメーカーから端末や周辺機器を調達し、世界のキャリアや小売業に販売している卸売会社であるブライトスターを10月に買収している。

 今後、ソフトバンクとスプリントの端末調達はすべてサンフランシスコの拠点で戦略が練られていく。ソフトバンクとスプリントという日米のキャリアだけでなく、イー・アクセス、さらにはブライトスターが世界向けに調達するものもすべてが対象となるのだ。

 現在、ソフトバンクはサンフランシスコ・サンマテオに拠点を設けているが、ソフトバンク、スプリント、さらにブライトスターとの共同会社がフロア別にレイアウトされており、自由に行き来できるようになっている。

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「ソフトバンクのT-Mobile US買収が、次世代スマホにもたらすもの」の著者

石川 温

石川 温(いしかわ・つつむ)

スマホ/ケータイジャーナリスト

1999年日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社、『日経トレンディ』編集記者に。ケータイ業界を中心にヒット商品、クルマ、ホテルなどで記事を執筆。2003年にジャーナリストとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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