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「和製黒船」ソフトバンク参入

にわかに脚光浴びる燃料電池市場

2014年1月6日(月)

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 ソフトバンクは2013年7月、米国の業務用燃料電池会社ブルームエナジー(カリフォルニア州サニーベール市)との合弁でブルームエナジージャパン(東京都港区)を設立。産業用燃料電池「ブルームエナジーサーバー」を輸入し、自家発電用や非常用の電源として官公庁や企業に売り込むことになった。

福岡で運転開始

 そのソフトバンクは、自ら「ブルームエナジーサーバー」の国内第1号顧客となり、11月25日に運転を開始した。設置場所は、福岡市内にあるグループ企業のオフィスビル「エムタワー」。

 設置した燃料電池は幅約9m、高さ約2m、厚さ約3mで、発電能力は200kW。ビル全体の電力需要の75%をまかなえる。電気代は1kWh当たり20円台という。ビルに電力を供給するとともに、運転状況を顧客に見せて販促に生かす。

日本市場急拡大の可能性

 「ブルームエナジーサーバー」に対して、自治体や大学などから多くの引き合いが寄せられており、ソフトバンクは今後3年間に計3万kW分を輸入・販売する計画を明らかにした。日本で、業務用燃料電池という新しい市場が立ち上がりそうだ。

 ソフトバンクは2011年10月にソフトバンクエナジーを設立し、太陽光発電事業にすでに乗り出している。今回の業務用燃料電池市場参入により、原発に依存しない安全でクリーンな発電を目指す姿勢をより鮮明にした。

 国内では、燃料電池と言えば、家庭用の「エネファーム」が中心で、産業用の燃料電池の普及が遅れている。一方、米国では逆に業務用中心で普及が進んでいて、GEも燃料電池市場への参入を表明している。

 日本企業で業務用システムを商品化しているのは富士電機だけで、世界シェアは2%程度。三菱重工業も開発しているが、まだ実用化していない。しかし、日本市場もソフトバンクの参入でこれから活発になりそうだ。

 ブルームエナジーは、すでに一部の部品を日本から調達しているが、KRシュリダーCEO(最高経営責任者)は「将来は日本でシステムを生産することも考えたい」との考えを表明している。

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「「和製黒船」ソフトバンク参入」の著者

村沢 義久

村沢 義久(むらさわ・よしひさ)

合同会社Xパワー代表、環境経営コンサルタント。

1974年東京大学大学院工学系研究科修了。1979年米スタンフォード大学経営大学院修了。2005年から東京大学サステイナビリティ学連携研究機構特任教授として地球温暖化対策を担当。合同会社Xパワーを立ち上げ代表に就任。2016年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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