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日本企業のデザイン再生論

プロダクトデザイナー柴田文江さん(6)

2014年1月17日(金)

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JR東日本ウォータービジネス 次世代自販機/2010(photo : Nacasa & Partners)

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良いデザインのモノを作れば「価値を貯蓄」できる

川島:企業のイメージとデザインって、どんな関わりがあると思いますか?

柴田:メーカーであれば、広告よりその企業の製品デザインの方が「価値を貯蓄」できるような気がします。

川島:「価値を貯蓄できる」って?

柴田:良いデザインのモノを作れば、消費者にそのイメージが確実に蓄積されていく。それが「価値が貯蓄」できる、ということです。たとえば、アップルの場合、現在の製品デザインによって、これから10年20年は、蓄積された価値が継続していくと思います。

川島:製品デザインと広告の果たす役割とは、ちょっと違う?

柴田:広告が与えるのは、見た瞬間の感動です。優れた広告は、見た人を笑わせたり、涙を流させたりします。広告はこんな具合に瞬間の感動に訴える力があります。一方、モノのデザインを見て、いきなり泣き出す人ってたぶんいない。その代わり、優れたモノは、ゆっくり人々にイメージを刷り込んでいきます。身体にいい食べ物にたとえると、食べて瞬時にすっとするのが広告だとしたら、じわじわ効いてくるのがモノのデザインだと思います。

川島:瞬発力のある広告と、持久力のあるモノのデザインと、役割は違いますが、それぞれ企業イメージの一翼を担っているわけですね。で、柴田さんは、企業は自社ブランディングに、もっとデザインの力を使うべきでは、と……。

柴田:広告は、瞬間の感動を与える手段ですから、その都度タレントを使って話題を集めたり、時にはイメージを変えていったり、ということもやるわけですよね。でも、企業のブランディングというものは、長期的な視野に基づいてやらないと、社会的な認知も得られないし、市場にイメージを浸透させることもできない。日本企業は、もっと「モノのデザイン」をブランディングの武器として使うべきだと思うのです。

川島:広告にしたって、アップルみたいに音楽や映像のトーンを統一しておけば、製品デザインと広告とが相乗効果を上げることが可能になりますよね。でも、日本企業で製品デザインと広告とがマッチしているケースってほとんどない。広告が瞬間的な感動や認知だけを与えて、ブランディングにあまり寄与していない。企業ブランディングに製品デザインを活用しきっていない。……たしかにそうです。

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「日本企業のデザイン再生論」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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