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デザインもテクノロジーも「早く人間になりたいっ」

プロダクトデザイナー柴田文江さん(5)

2014年1月10日(金)

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包丁工房タダフサ/2012

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川島:デザインって常に「新しいもの」を要求されるところがあると思うんですけど、柴田さん、デザインと新しさってどう考えていらっしゃいます。

柴田:それに関しては明確な答えを持っています。何でも新しくするというのが必ずしもデザインにおける答えじゃない。

川島:えっ、どういうことですか?

人間の身体ってものすごく保守的なんです

柴田:理由はデザインのほうじゃなくて、デザインされたものを使う人間のほうにあります。人間の身体ってものすごく保守的なんです。人の「からだのデザイン」は、それこそ類人猿のころから基本的には変わっていない。

川島:人間のからだのデザインは保守的。たしかにそうだ!

柴田:人間の感覚だって、保守的です。味覚だって、聴覚だって、視覚だって、触覚だって、たぶん昔も今も変わってないですよね。おそらく十数万年前から。つまり、人間のかたちも、感覚も、行動も、原始時代から現在までそれほど変わっていないと思うのです。

川島:うーん、そうですね。

柴田:本来、テクノロジーとは私たちがより人間らしくあるために、人間に寄り添って「進化」するものです。ということは、デザインの答えは常に使う側である人間にある。人間のかたちや感覚が保守的であるとしたら、人間の保守性を無視してデザインに目先の新しさだけを求めるというのが、いかに間違っているか、わかりますよね。

川島:ああ、そういう「人間を無視した新しいデザイン」、よくあるけれど、あっというまに捨てられてしまいますね。

柴田:人間の身体は変化していない。変化していない人間の身体に、進化し続けるテクノロジーを、デザインの力でフィットさせる。それがデザインの仕事です。だとすれば、目先の新しさを目指すのがデザインではない。むしろ、人間にもっともっと寄り添う。それがデザインだと思います。だから、デザインの進化の方向は、あえていうならば、「新しさ」ではなく、「より人間らしさ」だと思います。

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「デザインもテクノロジーも「早く人間になりたいっ」」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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