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「改革のスケープゴートでいい」

新浪剛史ローソンCEOに農業の未来像を聞く

2014年1月10日(金)

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 2018年の生産調整(減反)廃止や農地バンクの創設など、農業政策が大きく変わろうとしている。その立役者の1人がコンビニ大手、ローソンのCEO(最高経営責任者)で、政府の産業競争力会議のメンバーでもある新浪剛史氏だ。政策決定の舞台裏や、日本の農業の未来像について聞いた。

農業改革を説くローソンの新浪剛史CEO

産業界きっての農業改革の急先鋒というイメージが定着しましたね。

新浪:農協からは「けしからん」って言われている。僕がスケープゴートになって、いろいろ批判されたのは大いに結構。だれかがスケープゴートにならないと、改革は進まない。農業を本気でやろうとしている人たちを、後押ししているだけで、ひんまがったことをやっているわけでは全然ない。林芳正農相とは親しくて、「新浪さん、いろいろと言われて大変だね」と言われた。内心、「あなたがやりなさいよ」と思ったんだけど(笑)。

 例えば減反については落としどころはこのへんだと思いつつ、わざとハイボールを投げた(注1)。私が言い出したというよりも、大きな流れとして農家がこれを求めているということがあり、それを代弁した。(農林族の)先生方もその雰囲気は十分、分かっている。全国一律にコメをつくる必要なんてない。

(注1)昨年10月24日の産業競争力会議農業分科会で「平成28年度(2016年度)に生産調整を廃止してはどうか」と発言。実際は2018年度に減反目標を廃止することが決まった。

農水省のやる気を感じた

改革を実現するため、農林水産省とはどう調整しましたか。

新浪:産業競争力会議などの前に、農水省との間で非公式の会議を10回以上開いた。そこでバトルをびしばしやった。驚いたのは、農水側にやる気を感じたことだ。生産調整の見直しや、経営の大規模化を是としたことだ。これをやると小規模農家が少しずつフェードアウトすることになる。彼らは我々の言うことそのままではなく、農林族のためにすべてというわけでもなく、超リアリズムで中間の落としどころを模索した。

 こちらがスケープゴートになることで、彼らは表に出ずにすんだ。表に出ない限りは、自分たちが正しいと思う政策をやろうという気はある。ずるいとも言えるけど、うまい進め方だった。ある官僚からは冗談で「新浪さん、夜は気をつけてくださいね」って言われた(笑)。それから、産業競争力会議の意見をもとにやっていこうという官邸の意志も強かった。

コメント2件コメント/レビュー

ごくごく全うな現実的意見。ややもすると”現状を全否定して理想的なこと”を言いがち。(2014/01/10)

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「「改革のスケープゴートでいい」」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ごくごく全うな現実的意見。ややもすると”現状を全否定して理想的なこと”を言いがち。(2014/01/10)

結局農業というのは「農協封権社会」ですよね。革新を迫るというのは革命を起こすということなので、既得権益者としての農協が必死で反発するのも無理からぬ事でしょうけど、農業従業者の高齢化によって勝手に滅びてしまえとも思ったりもしますが。(2014/01/10)

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