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利益率たった1%で突き進むアマゾンの奇才経営者

2014年1月14日(火)

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 アマゾン・ドットコムのCEO(最高経営責任者)、ジェフ・ベゾスはクリスマス商戦を目前にして、自動操縦のミニヘリコプター(ドローン)で空中から商品を配達する「プライム・エアー」という構想をテレビ番組の中で公開した。もちろん法的規制を考えただけでも実用化されることは当分ありそうにないが、アマゾンが公開した動画はあっという間に1300万回も再生された。

 一見破天荒なアイデアをブルドーザーのようなパワーで最後には実現してしまうことで知られているベゾスのこと、そのうち本当に玄関にアマゾンの配達ドローンが飛んでくるようになるのかもしれない。ジェフ・ベゾスはスティーブ・ジョブズ亡き後、その後継者と目され、動向が常に注目を集めている。ジェフ・ベゾスとはいったいどういう人物なのか?

正真正銘、顧客第一で長期的

撮影:的野弘路

 アマゾン・ドットコムはいろいろな意味で型破り、かつ謎が多い企業だ。書籍、おもちゃ、カメラ、電気洗濯機をオンラインで売り、Kindleタブレットを独自に製造販売する一方で、世界最大級のクラウド・コンピューティング・サービスの提供者でもある。最近はIBMを退けてCIA(アメリカ中央情報局)から大規模な情報共有システムの構築を受注して注目されている。アマゾンはなぜ一見無関係とも見える分野に貪欲に進出するのか?


 もう一つ、アマゾンには大きな謎がある。グーグル・ファイナンスによれば、2014年1月のアマゾンの時価総額は1814億ドル(約19兆円)、従業員8万8400人と、どんな基準からみても世界的大企業だ。ところがその営業利益率は非常に低く、このところ1%を上下している。マイクロソフトの34%、アップルの28%など巨大テクノロジー企業の営業利益率と比較にならないのはもちろん、同じ小売業のウォルマートの6%、ターゲットの7%に比べても格段に低い。

 しかし、アマゾンの株価は2008年11月に38ドルの安値を付けて以降、一本調子で上がり続け、現在は400ドル前後になっている。これほど低い利益率でなぜ株価が5年で10倍以上になるのか?

 こういった謎を解く鍵は、アマゾンの創業者、会長、社長、CEOにして最大株主のジェフ・ベゾスにある。。『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』に、ジェフ・ベゾスのこんな言葉が紹介されている。

我々は正真正銘、顧客第一ですし、正真正銘、長期的です。また、正真正銘、創意工夫を重視しています。ほとんどの会社は違います。顧客ではなく、ライバル企業のことばかり気にします。2年から3年でリターンが得られることばかりやりたがりますし、2~3年でうまくいかなければほかのことを始めます。新しいことを発明するより、誰かの発明をまねするほうを好みます。そのほうが安全だからです。これがアマゾンが他社と違う理由であり、アマゾンの実態です。この3要素をすべて備えている企業はほとんどないのです。

――『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』プロローグより

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「利益率たった1%で突き進むアマゾンの奇才経営者」の著者

滑川 海彦

滑川 海彦(なめかわ・うみひこ)

IT分野の評論と翻訳を手がける。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。著書に、『ソーシャル・ウェブ入門』(技術評論社)ほか、訳書に『フェイスブック 若き天才の野望』など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師