• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

世界初! 夜のテングザルの観察に成功

京都大学霊長類研究所(5)

2014年1月27日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

天狗を彷彿する長い鼻。ぽんぽこりんの太鼓腹。川に飛び込む豪快なダイビング――。姿も行動もユニークなテングザルを、マレーシアのボルネオ島で3500時間以上も観察し、霊長類で初となる反すう行動をはじめ、次々と新たな発見と仮説を生み出している松田一希先生の研究フィールドに行ってみた!(文・写真=川端裕人)
スカウの調査基地。

 フィールドをあれこれと案内してもらってから、スカウ村にある調査基地、いわばリサーチ・ステーションにお邪魔して、話を伺った。

 2階建ての1階部分は増水時に浸水することが前提なので、2階がオフィスになっている。デスクの上は様々な機器で雑然としていたが、ぼくの基準では非常にきれいな環境である。

 さて、テングザルという不思議なサルを軸に様々な方面に枝葉を伸ばしている松田さんの研究だが、今後、どんな計画があるのだろうか。

 まず、最初に、松田さんが、見せてくれたのは、2つの投光器だ。

手にしているのが赤外線投光器。

 「これ、赤外線投光器なんです。スカウの川辺林で夜間行動観察をしたくて、昨年からずっと機材を探していて。でも、民生品のビデオカメラでは、ナイトショット機能がどんどん削られているんですよね。盗撮とか犯罪に使われることがあるというので。それで知り合いのNHKのカメラマンさんに、こういう赤外線投光器があるということを教えてもらいました。メーカーにデモ機を借りたらなかなかよくて、結局買いました。17~18万円するんですけどね」

 実は、これは米国のナショナル ジオグラフィック協会の支援で行っている研究だ。ぼくが訪ねた時には、ちょうど赤外線投光器をボートの上から使えるように組み立てている途中だった。そして、ぼくが日本に戻った頃、「夜間観察に成功しました」と赤外線写真を送っていただいた。そこにははっきりと真っ黒な背景で枝の上で休むオスのテングザルが写っていた。これが成功したとなると、ここから先、新たな手間のかかる研究の幕開けである。

 「これ、自動化できないですからね。自分とアシスタントと、みんなで交代してやるしかないんです。また体力勝負の研究になっちゃいますね」と松田さんは笑っていた。

8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識
川端 裕人(著)、三島 和夫(著)

 睡眠の都市伝説を打ち破り、大きな反響を呼んだ「睡眠学」の回が、追加取材による書き下ろしと修正を加えて単行本になりました! 日々のパフォーマンスを向上させたいビジネスパーソンや学生はもちろん、子育てから高齢者の認知症のケアまでを網羅した睡眠本の決定版。睡眠に悩む方々は、本書を読んでぜひ理想の睡眠を手に入れてください。

コメント0

「研究室に行ってみた」のバックナンバー

一覧

「世界初! 夜のテングザルの観察に成功」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

このままじゃ、高級魚のクロマグロばかりでなく、より身近なマグロのメバチやキハダもいなくなる。

高松 幸彦 マグロ一本釣り漁師