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東レがボーイング787で見た景色

「ウィズ」でなければ今はなかった

2014年1月16日(木)

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 戦後復興と高度成長を支えた輝かしい言葉、メード・イン・ジャパン。かつて「粗悪品」の代名詞だったそれを、先人たちは「高品質」を表す言葉に塗り替えた。日本で、日本人が生み出すからこそ、実現できる価値があると信じてきた。

 だが、経済が国境を容易に越えていく今、「日本」へのこだわりと過度の矜持は、ただ感傷的な懐古と驕慢を呼ぶにすぎない。

 攻めの2014年、世界に経営を開くために本誌が提起したいのが、「メード・ウィズ・ジャパン」の3語だ。

 世界中の人や組織が、「日本と共に」価値を生む――。ここでは、紙幅の関係などで日経ビジネス1月13日号の特集「メード・ウィズ・ジャパン」で掲載し切れなかった事例を通じて、日本が今後10年にわたって成長を続けるための条件となる「メード・ウィズ・ジャパン」への意識の転換を改めて提唱したい。

 米シアトルの北側にあるボーイングのエバレット工場。大型機の「747」や「777」なども組み立てる巨大な建物だが、飛行機に詳しくない人でも中型機「787」の生産ラインをすぐに見つける方法がある。機体の色を見ることだ。

 ほとんどの機種が金属表面を保護する薄緑色のシートをまとう中で、787だけはまぶしいほどに白い。

 燃費性能を高めるために「軽くて丈夫」と言われる炭素繊維複合材を機体の大部分に用いており、この素材に特有の白い塗装下地(プライマー)を施しているからだ。

米ボーイングのエバレット工場で生産されている中型旅客機787

 ボーイングが787で謳う「メード・ウィズ・ジャパン」の真意は、彼らの「メード・ウィズ・USA」への意識転換だと、特集では指摘した。開発スケジュールの遅れや、いまだに発生する不具合に苦悩しつつも、他社と共に新しいモノを創り上げることで突破口を開く道を選ぶ。変革は米国を代表する製造業の工場風景までも変えた。

 実は787の担い手の中で、ボーイングと同様に、むしろ、もっと早くから「メード・ウィズ」を志向していた企業がある。真っ白な機体の生みの親、東レだ。

 787への炭素繊維複合材の単独供給はあまりにも有名で、次世代機「777X」への採用もほぼ確実。「日本を救う素材」ともてはやされ、自動車などにも供給を広げつつある。いずれも「ウィズ」の意識なしには実現し得なかった。

コメント2

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「東レがボーイング787で見た景色」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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