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狙うは「50億人中間層」

1億総中流の日本で磨いたモノを世界へ

2014年1月20日(月)

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 戦後復興と高度成長を支えた輝かしい言葉、メード・イン・ジャパン。かつて「粗悪品」の代名詞だったそれを、先人たちは「高品質」を表す言葉に塗り替えた。日本で、日本人が生み出すからこそ、実現できる価値があると信じてきた。

 だが、経済が国境を容易に越えていく今、「日本」へのこだわりと過度の矜持は、ただ感傷的な懐古と驕慢を呼ぶにすぎない。

 攻めの2014年、世界に経営を開くために本誌が提起したいのが、「メード・ウィズ・ジャパン」の3語だ。

 世界中の人や組織が、「日本と共に」価値を生む――。ここでは、紙幅の関係などで日経ビジネス1月13日号の特集「メード・ウィズ・ジャパン」で掲載し切れなかった事例を通じて、日本が今後10年にわたって成長を続けるための条件となる「メード・ウィズ・ジャパン」というテーマを改めて訴えたい。

 日本は1億人余りの国民がほぼ同じ生活水準を享受する「世界で最も厚い中間層」を有する国だ。中間層は限られた所得を最大限に有効活用するため、価格と品質が確かなモノを買い揃えたいと願っている。この中間層がメード・イン・ジャパンの品質を高めていくのに役立った。

 今後、世界では中間層が急速に拡大していくことが予測されている。

 米ブルッキングス研究所の調査によると、年間所得3650ドル(約38万円)~3万6500ドル(約380万円)の中間層は、2012年時点で世界に約20億人。割合は全人口の3割程度だった。

 これが中国やインドといったアジアを中心とする新興国の成長によって拡大し、2030年には全世界の約6割に相当する49億人が中間層になると予測されている。「50億人中間層」という巨大な市場が生まれるわけだ。

 メード・イン・ジャパンは1億人が対象だった。だが、メード・ウィズ・ジャパンになると、そのターゲットは世界の50億人へと広がっていく。

「選べる楽しさ」を世界の中間層に訴求

 総中流だからこそ生まれたのが商品を選ぶ楽しみだ。品質を落としてでも価格を下げなければ購入できない層ではなく、必要性を満たす商品は購入できる。商品を選択する目は厳しく、同じ価格帯でも色や形など多くの選択肢から自分好みの商品を選んできた。

 その一例が文房具だ。中流層は、文房具もただ文字を書ければいいわけではない。ボールペン1つ取っても、芯の色、太さ、軸の組み合わせなど選べる楽しみを求める。

 実際、日本人は幼少期から選ぶ楽しみを味わってきた。三菱鉛筆の横石浩取締役海外営業部長は「小学生の頃にお小遣いをやりくりして文房具を選んだ思い出がある人は多いだろう。高品質に加えて、選べる楽しさを提供できることが日本の文具メーカーの強み」という。

 拡大するアジアの中間層をターゲットに、現地企業などとメード・ウィズ・ジャパンで連携しながら、どう事業を拡大していくか。

 パイロットコーポレーションは海外へ展開する時には、日本と同様、「選ぶ楽しみ」を訴求している。

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「狙うは「50億人中間層」」の著者

西 雄大

西 雄大(にし・たけひろ)

日経ビジネス記者

2002年同志社大学経済学部卒業。同年、日経BP社に入社。日経情報ストラテジー、日本経済新聞社出向、日経コンピュータ編集部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部記者。電機、ネットなどを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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