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2度の別れを乗り越えて働き続けるシングルマザー

人生最高の宝物は子ども、そして友だち

2014年1月30日(木)

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筆者:ねぇ、シングルマザーっていうと、どんなイメージを持っている?

編集者S:うーん、そうですね……。「働きながら子育ても1人で頑張るカッコイイ女性」っていますよね。そういう姿には漠然とした憧れみたいなものもあります。「自分の人生、自分で切り拓いていく」みたいな。ただ、現実には夫と一緒でも出産・子育ては大変! 仕事との両立も難しい。それなのにシングルマザーで稼いで子育てして……なんて私のキャパではムリかもって思います。

筆者:そうかもね。離婚するカップルが増えているとはいえ、今の日本社会のシステムや子どもを取り巻く環境を考えると、容易なことではないわよね。まして結婚しないで子どもを産むことには、社会的な抵抗感もまだまだあるし、婚外子に対する税制上の不備や社会保障の問題もある。フランスでは、結婚制度と出産・育児を切り離して考えることができるから日本とは単純に比較できないけれど。

 じゃあ、結婚についてはどう? やっぱり結婚したい?

編集者S:そりゃ、できることなら今すぐにでもしたい!というのが、私のみならず、多くの独身女性の本音なんじゃないかしら。できれば自分が「この人だ!」と思えるステキな男性と。そして、子どもも産んで、仕事も続けて、家事も育児も分担で……。なーんて、私、欲ばりかしら???

筆者:そんなことないと思うわ。

 じゃあ、万が一、結婚相手とうまくいかなくなったらどうする?

編集者S:えーっ、まだ1度も結婚してないんですから、そんなこと言わないでくださいよぉ(苦笑)。その時の事情によると思いますけれど、子どもがいたら離婚なんてそう簡単にはできないんじゃないかな。でも、一緒にいたくない人と毎日顔を合わせるのはつらいでしょうね。もちろん、たった1人の「運命の人!」と添い遂げられたら幸せなんだろうなーって、想像ばかりたくましくなっていきますけれど(笑)。

筆者:そうよね。でも、大好きな人とだって別れなければならないこともある。今日の女性もね、そうだったの。フランステレコムで管理職をしている、ヴァレリー・レイさん(Valelie Ray)(50歳)。大学院生(24歳)・高校生(18歳)・中学生(17歳)、3人の息子のママなのよ。

ヴァレリー・レイさん(50歳)。フランステレコムで管理職をしている

   ◇   

最初の結婚は25歳 「クリスマスケーキの時代」だった

 フランス中部の工業都市サンチエンヌ。ここの小さな町でヴァレリーさんは生まれた。両親と2人の兄弟というごく普通の家庭に育ったという。そんな彼女が子どもの頃に抱いた夢は2つ。

 「1つ目の夢は、11歳か12歳ぐらいだったと思うけれど、笑われちゃうかも……マザー・テレサみたいになりたかったの! 女性として、人間として、素晴らしい人でしょう?」

 照れくさそうにそう話すヴァレリーさん。やわらかな笑顔がとってもチャーミングな女性だ。

 2つ目の夢は、高校に入学した頃のこと。デッサンが大好きで、アーティストとして生きていきたい、と真剣に悩んだ。これはヴァレリーさんの人生の中でも後々まで影響を与える「すごく大きな夢」だったそうだ。

 「でも、父親に猛反対されたんです。『芸術家なんて才能のある人間にしかできないこと。お前には無理だ』と。そう言われてしまうと反論の余地もなくて。結局、文学バカロレア(BAC)を選択して高校を卒業。地元の大学で3年間、英文学を学びました」

コメント4件コメント/レビュー

外資にはこういう風に働く者が選べる「働き方の選択肢」がありますよね。その間、昇進昇格や給与が後退したり一時停止したとしても、また同レベルから始められる。結果さえ出せば必ずしも100%の日々をそこに存在しなくてもよい。このような「選択肢」は必ずしも企業の制度としてすでに存在するわけではなく、需要があれば「じゃあ貴方はこうしようか」という柔軟な考え方ができるかどうかにあると思います。私は英・米・仏、で学んだ/働いた経験がありますが、これはフランスに限ったことではありません。一方日本の企業は白か黒。ヴァレリーさんと同世代の私が見る限り、30年近く前の均等法導入時から今まで、この点については何も変わっていません。産休・育休の「制度」は定着しましたが、本当に優秀な人材に残ってもらうには、育休期間の延長なんかではなく、男性も含めた社員の働き方にいろいろな形を認めていくことだと思います。(2014/01/30)

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「2度の別れを乗り越えて働き続けるシングルマザー」の著者

増田 ユリヤ

増田 ユリヤ(ますだ・ゆりや)

ジャーナリスト

高校の日本史や世界史、現代社会の講師をしながら、NHKのリポーターを務める。日本と世界の教育現場の取材を重ねる。フランスの知人が増え、フランス女性の生き方を取材するようになった。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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外資にはこういう風に働く者が選べる「働き方の選択肢」がありますよね。その間、昇進昇格や給与が後退したり一時停止したとしても、また同レベルから始められる。結果さえ出せば必ずしも100%の日々をそこに存在しなくてもよい。このような「選択肢」は必ずしも企業の制度としてすでに存在するわけではなく、需要があれば「じゃあ貴方はこうしようか」という柔軟な考え方ができるかどうかにあると思います。私は英・米・仏、で学んだ/働いた経験がありますが、これはフランスに限ったことではありません。一方日本の企業は白か黒。ヴァレリーさんと同世代の私が見る限り、30年近く前の均等法導入時から今まで、この点については何も変わっていません。産休・育休の「制度」は定着しましたが、本当に優秀な人材に残ってもらうには、育休期間の延長なんかではなく、男性も含めた社員の働き方にいろいろな形を認めていくことだと思います。(2014/01/30)

記事の内容は素晴らしいけれど、現実の日本にとっては何の参考にもならないですね。 自由と個人主義が確立された、フランスならではの羨望的な記事でした。 (2014/01/30)

この連載の中で一番納得のいく内容。過去3回の登場人物は,子供目線,家族目線が感じられなかった。今回の方は,子供や夫との関係性をきっちり考えて自分のライフスタイルを確立している。もちろん制度的な問題で日本で出来るかと言われれば出来ないだろう。しかし,こういう例を是とした制度の確立が必要だと思う。  ところで,タイトルでシングルマザーを強調しているが,何となく違和感がある。この方は自ら望んでシングルマザーになったわけではない。むしろ「家族」という単位を大切にしていたことが感じ取れる。たまたま死別という状況が発生してシングルマザーになったのだから,「望んでシングルマザーになった」という印象を与えるタイトルは望ましくないと思う。(2014/01/30)

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