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シューカツも出世も昇給も、結局見た目が重要?

容姿を「数値化」して、分析してみたら…

2014年1月28日(火)

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 大学生の就職活動が本格化し、あちこちで就職面接会や企業説明会が開かれている。就職活動では第一印象が大変重要であると言われ、「就職は3秒で決まる」、「第一印象で8割は決まる」という意見も聞かれる。第一印象をよくするためのアドバイス・情報は巷にあふれており、第一印象の向上を目指した就活対策セミナーや、就職活動向けのメーク方法の情報サイトさえ存在する。

 第一印象というのは瞬間的かつ主観的なイメージに基づくので、測定・数値化が難しい。また第一印象を決める要素は、顔立ちのような生まれつきの容姿の部分と、表情・態度・身だしなみなどの努力で向上できる部分がある。アメリカでは外見がキャリアにどう影響するかを解明するための研究が重ねられ、測定・数値化の手法が発展していった。また、生まれつきの容姿と、無意識に身につけたと思われる態度が、実は密接な関係にあることも明らかにされてきた。

 この分野での先駆的なのは、テキサス大学のダニエル・ハメルメッシュ教授とミシガン州立大学のジェフ・ビドル教授の共同研究だ。70年代から80年代にかけてアメリカとカナダで行われた聞き取り調査のデータを使い、容姿と給料の間に強い関係があることを示したのである。

容姿を「5段階評価」

 回答者の容姿は、訪問した調査員が5段階評価で採点した。3が平均的な容姿で、1が飛び抜けて素晴らしい容姿、5が不器量という主観的な評価が分析に使われた。調査員が平均の容姿と評価した(評価3)男性と比較すると、平均以下の容姿と評価された(評価4または5)男性の給料は平均で9%低く、平均以上の容姿だと評価された(評価1または2)男性の給料は平均で5%高かった。

 女性の方が外見の影響が大きいと思われるかもしれないが、女性の給料への容姿の影響は男性の場合より小さかった。平均の容姿だと判断された女性と比較すると、平均以下の容姿の女性の給料は5%低く、平均以上の容姿の女性の給料は5%高かった。男性より女性の方が容姿と給料の相関関係が小さいという研究結果は、アメリカ・カナダだけでなく、オーストラリア、中国、韓国、イギリスからも報告されている。

コメント15件コメント/レビュー

イケメンです。田中様、追加情報ありがとうございました。20年も前の仕事だったのですね。日本でも、20年前は「美しい人」と「そうでない人」の差が激しかったような気がします。おそらく、当時はファッション等に関する情報格差が大きかったためではないかと推察していますが。メディアが発達し、そういった情報格差がなくなってきた現在は、美人やイケメンの割合は一定数いるものの、「飛び抜けてイケてない人」というのがずいぶんと減ってきたような体感があります。今同じ調査をしても当時ほどの有意差が得られるのかどうか、興味がわきました。(2014/01/31)

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「シューカツも出世も昇給も、結局見た目が重要?」の著者

田中 知美

田中 知美(たなか・ともみ)

合同会社エッジ代表

米ハワイ大学経済学科博士課程修了。カリフォルニア工科大学ポスドク、アリゾナ州立大学助教授、慶応義塾大学特任准教授などを経て現職。専門は行動経済学・政策実験。1969年長崎県生まれ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

イケメンです。田中様、追加情報ありがとうございました。20年も前の仕事だったのですね。日本でも、20年前は「美しい人」と「そうでない人」の差が激しかったような気がします。おそらく、当時はファッション等に関する情報格差が大きかったためではないかと推察していますが。メディアが発達し、そういった情報格差がなくなってきた現在は、美人やイケメンの割合は一定数いるものの、「飛び抜けてイケてない人」というのがずいぶんと減ってきたような体感があります。今同じ調査をしても当時ほどの有意差が得られるのかどうか、興味がわきました。(2014/01/31)

記事を読んではっきりしたのは、他の能力に差が無いなら容姿がよいほうが有利ということだろうか。記事で紹介されている実験では能力差がないのに容姿がよいほうが報酬を有利に設定されたとある。果たして容姿が他の能力差をカバーできるかが知りたいところだ。▽容姿のよい悪いは国や時代によって変わるので、安易に日本に持ち込むのは難しいだろう。しかし、言われているように第一印象が影響するというのは同じだろう。履歴書の写真は修整写真をつかって印象をよくしろと何十年も前の就活の時に読んだ本に書いてあったことを思い出した。(2014/01/30)

貴重なコメント、本当にありがとうございます。コメントをいただいた平均値についてですが、以下の元論文で、容姿別のわけたグループ間で統計的に有為な収入の差があることが示されています。サンプル数は、男性が3804人で、女性が5464人です。Hamermesh, Daniel S. and Biddle, Jeff E. “Beauty and the Labor Market.” American Economic Review, 1994, 84(5), pp. 1174–94.田中(2014/01/30)

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