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デザインという古い枠は死んだ!

MITメディアラボ副所長・石井裕さん(1)

2014年1月31日(金)

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川島:石井先生は、マサチューセッツ工科大学(MIT=Massachusetts Institute of Technology)のメディアラボ(MEDIA LAB)にいらっしゃいますよね。この連載は「ダサい社長が日本をつぶす!」というタイトルなんです。日本の企業が作っている製品やサービスのデザインが、かっこよくなくなってきている。それはなぜなのか、どうしたらもっとかっこよくなるのかということについて、さまざまな方にインタビューしているものです。

石井:「ダサい社長が日本をつぶす!」。凄いタイトルですね。

大前提が間違っている

石井 裕(いしい ひろし)
マサチューセッツ工科大学メディアラボ副所長。1956年生まれ。80年、北海道大学大学院情報工学専攻修士課程修了後、電電公社(現NTT)に入社。西ドイツ(当時)のGMD研究所客員研究員、NTTヒューマンインターフェース研究所、トロント大学客員助教授、マサチューセッツ工科大学教授を歴任し、2008年から現職(撮影:鈴木愛子)

川島:日本人デザイナーの中には、アウディの和田智さん、ピニンファリーナの奥山清行さん、アップルの西堀晋さんなど、海外の一流企業に籍を置いて活躍してきたデザイナーがいる。石井さんもMITのメディアラボで副所長として、またメディア・アート&サイエンスの教授として、ハイレベルの教育活動に携わるとともに、優れたアーティスト活動を展開し、世界から注目を集めていらっしゃいます。このように、優れた日本人デザイナーが日本から海外へ流出している。ということは、日本のデザインが良くないのは、日本人の問題じゃなくて、日本企業のマネジメントの問題ではないかと考えたわけです。

石井:まず、大前提がもう間違っているのではないか、というとこからお話を始めましょう。

川島:え、何が間違っている?

石井:いま、川島さんは最近の日本企業のデザインがダサい、とお話ししました。一方で、Appleやアウディなど欧米の先端企業のデザインがカッコいいとも。

川島:はい。

石井:それが間違っている。

川島:?

石井:つまりですね、「デザイン」とはカッコいいとカッコ悪いだとか、そんなモノの外身の話でとどまる概念ではないんです。逆に言えば、古いデザインの枠組みはとっくに死んでいる。だってそうでしょう? まだ十分に流通できる製品をさっさと捨てさせて、次の新製品を買わせるために、「皮だけとっかえて」消費者の欲望に火をつける。かつてのデザインは、そんな側面がありました。

川島:たしかに。「新しいデザイン」だから買う、というのは消費者の心理としてはごく一般的です。

石井:でも、これだけモノが溢れている現代において、画期的な技術革新やサービス革新も盛り込まれていないのに、「デザインだけ新しくした製品」を出して、消費を煽る、という消費サイクルそのものがもはや時代遅れです。

コメント8件コメント/レビュー

石井さんの言葉を聞くといつも熱くなってくる。(2014/01/31)

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「デザインという古い枠は死んだ!」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

石井さんの言葉を聞くといつも熱くなってくる。(2014/01/31)

ビジョンを体現するためのデザイン、という文脈において、最近気になっている会社の商品力が腹に落ちました。(2014/01/31)

ユニバーサルデザインはハンディキャップを社会からなくすビジョンを具現化したデザインです。しかし、シャンプーとリンスを触って判断出来るキャップはみなくなりましたし、洗浄便座の世界的な普及はまだまだです。ビジョンがデザイン、ビジョンを具現化する構造を生み出すと言える社会は先のことだと感じています。アップルは流通コストの引き下げで短期間に大量生産しフォックスを破綻へ追い込み、自社も存続が危うくなって来ています。方向性は面白い議論だと思います。(2014/01/31)

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